母親は、私が生後間もない頃に仕事復帰をするほど多忙だった。社会で生き生きと働くその背中は、幼い私にとって誇らしく、今も私の生き方の軸になっている。学生時代のカフェでのアルバイトは、私の原点。目の前の「あなた」のたった数分を、笑顔に、心を豊かにできること。それがたとえ自己満足であっても、そう願える時間が何より幸せだった。新卒で入社したのはホテル運営会社。配属は島根県の新しい旅館。うまくいかないことばかりで、何度も挫折もした。でもその挫折があったからこそ、自分の弱さも含めて、人間らしさを抱き締められるようになった。「みんな違ってみんないい」。一人ひとりがそう思い、自分の人生を肯定して、抱きしめて生きていける世界をつくりたい。私なら、CRAZYなら、それができる。だから今、私はCRAZYにいる。