美大出身の二人が、結婚式を通して表現した”人生”とは
横浜/UNION HARBOR
美術大学のジャズサークルで、7歳差のOBと新入生として出会った二人。ジャズが大好きでいつまでも子供心を持つ新郎と、積極的で明るくて好奇心旺盛な新婦。二人に共通するのは、人生にとって表現することは不可欠であること。でも、表現することは単なるツールにすぎない。二人が人生をかけて本当に表現したいものは何なのか?それを考えることからこの結婚式が始まりました。
この結婚式では、二人のそれぞれの表現の先にある言葉にならないものをカタチにしてみることに挑みました。コンセプトは、 “it”。
表現という武器を持つ二人だけれど、いつだってその中心には必ず自分たちの人生がある。いろんな経験をして、たくさんのことを考えて、自分なりに表現してきたけれど表現の答えなんて見つからない。この世界で生きる一人の人間として、人生かけて表現したい「それ」を追い求めてみよう。そうした壮大なメッセージを胸に、いま二人が思う「それ(it)」を表現しました。
空間は、ゲストの皆様に二人の”it”の世界観に入り込んでもらえるように、真っ白な布に包まれた空間にしました。大切な恩師からメッセージを伝えてもらったり、二人が一緒にジャズの生演奏をしたり、全員と手紙の交換をしたり。心が震えるような言葉にならない感覚を創り出すことを意識し、デザインだけでなく体感としても心に残る、かけがえのない一日となりました。