CONCEPT:雨に唄えば
2018.9 @横浜/UNION HARBOR
お二人のプロフィール 共に職人として・経営者として跡継ぎ修行中
-なぜCRAZY WEDDINGを選んだのか?
数々の結婚式場を見たけれど、どれもしっくりこなくて。。。「選ぶ」ということしかできないことに疑問を抱いていた頃に、近所に結婚式をプロデュースしてくれるところがあると知り、これは話を聞きに行ってみようとCRAZY WEDDINGに話を聞きに行きました。そしたら、なんとそもそも選択肢がなかったのです。
話を聞いてみるとCRAZY WEDDINGは、僕らの今までの人生、結婚に到るまで、これからの未来、それらを丁寧にたくさん時間をかけてヒアリングし、僕たちだけのコンセプトをつくり、そのコンセプトに沿ってコンテンツや装飾をつくるというプロセスでした。僕らは、まず0から作るそのプロセスに惹かれました。
そして、僕たち夫婦はものづくりを仕事にしているので、自分たちの結婚式をCRAZY WEDDINGで一緒に作っていくことが、これからの人生に、仕事にも、良いことしかないな、と思いCRAZY WEDDINGで結婚式を挙げることに決めました。
話を聞きに行った日の夜は、今までのいろんな人たちの事例をみて、こんなこと、あんなこともできるんだねとワクワクして寝られなかったのを今でも覚えています。
-コンセプトに全てが詰まっている
CRAZY WEDDINGの核となる、コンセプト。このコンセプトを決める為に、夫婦のことをざっくばらんになんでもお話するっていう時間があります。2人のこと、出会い、付き合うまで、結婚するまでの全てを聞いてくれる人って、普段の生活ではなかなかいないと思います。
僕らは親や友達に話さないようなことまでプロデューサーの今泉さんに自然と話してしまって、今泉さんとは友達以上の関係、なんて言うのでしょうか、とても深い仲になりました。そんな、2人のことをなんでも知っているプロデューサーが、僕たちの結婚式のコンセプトを作ってくれるのです。
「雨に唄えば」
きみは太陽のように明るくて
愛されるしっかり者
あなたは空のようにおおらかで
愛に溢れた優しい人泣き虫で臆病なところ
気持ちをうまく
伝えられないときもあることも
大丈夫 わかっているよ土砂降りの雨に降られた時は
ふたり手を取って 唄えばいいびしょ濡れになって 水しぶきを上げて
思い切りはしゃぐんだほら 大切な人たちの
楽しげな手拍子が聞こえてくる雨に唄えば
それはふたりの合言葉
きみとなら
きみとだから
どんな未来も待ち遠しい
これが僕たちのコンセプト。このコンセプトをいただいた時、妻は嬉しくて泣いていました。ただただ嬉しかった。このコンセプトに沿ってこれから結婚式が出来上がっていくんだな、というワクワクはもちろんあるのだけど、これほどまでに僕たちの人生に向き合ってくれる人がいることが何よりも嬉しかったのです。
-2人が2人らしくいられる空間装飾
僕ら夫婦は植物など自然なものが好きで、装飾も緑溢れるものが良いと思っていました。CRAZY WEDDINGに決める前に見学に行った会場が人工芝で、それがどうしても嫌で、「人工芝は嫌なので契約できません」と言ってしまうほどにこだわっていました。だからこそCRAZY WEDDINGの装飾にはすごく期待していました。もちろん、期待をはるかに超える装飾になるのです。
装飾に関しては、2人の趣味やこうしたいという理想をヒアリングする時間があります。アートディレクターの森平さんも、僕たち夫婦のことをたくさん聞いてくれました。なぜその趣味なのか、なぜ好きなのか、僕たちの仕事のこと、どんなところで働いているのか。あれ?結婚式の打ち合わせに来たんだよね?と、思ってしまうほど、いつの間にか二人で好きなものについて語っていました。(CRAZYの皆さんは聞き上手です。)
そして「2人の好き」と「コンセプト:雨に唄えば」を巧みに融合させた装飾プランが提案されます。
僕たち夫婦の為に一から考えて、描いてくれたのです。こんな経験、なかなかできないですよ。
このデッサンをもとに装飾が作られるのですが、ものづくりをする僕らは、自分たちでも手を動かしたくて、誓約書、席札、招待状などを自分たちで作りたい、とお願いしていました。そしたらなんと、森平さんから、この世界観に合うアイデアをご提案していただき、そのアイデアに沿って僕らで制作させてもらうことができました。
舞台のチケットのようなエスコートアイテムに、
立派なシアターさながらに椅子の背に付いている席札。
誓約書は「筋書きのない台本」。ゲスト一人一人が僕らの人生のかけがえのない登場人物であることを示すように、役者の欄に名前を書いていただき、これからの夫婦のはじまりを証明してくれる一冊の筋書きのない台本が出来上がりました。
僕ら夫婦の出会いのきっかけが、演劇でした。それは僕たちを語る上で欠かせないもの。招待状、席札、誓約書が結婚式を夫婦の一生に一度、最高の舞台を演出してくれたのです。
そして肝心な装飾は、結婚式当日もすぐに見ることはできません。目隠しをして会場に入り、控え室にて準備をしている間にトイレに行く際も目隠しをします。なぜなら装飾との初対面は、結婚式のためのとても大切な瞬間だからです。
– 当日
会場ファーストミートから、全てが始まりました。
まずプロデューサーの今泉さんがコンセプトと、なぜこのコンセプトになったのか、そんな話をしてくれます。「それでは、目を開けてください。」の言葉で目を開けて、会場を初めて見るのですが、目を開ける前の今泉さんのお話しから嬉しくて嬉しくて、夫婦共に目を閉じながら泣いてしまっていたので、目を開けて見えたものは幻かと思うほどに最高に素敵な景色でした。
まさに装飾プランの素敵なデッサンが、そのまま目の前に広がっていました。“雨でも晴れでも、外でも中でも、辛くても楽しくても、気持ちよく生きれる場所。雨に唄えば、心は晴れて、2人の場所には植物が芽生える。”
コンセプトを視覚化したような高砂でした。そして、僕らが普段仕事をしている工房を(とても美しくして)そのまま持ってきたようでした。
これまた嬉しかったのは、お財布作りで余った革をそのまま、ゲストテーブルに使っていただけたこと。
革って、結婚式などお祝いの場所にはあまりよくない、と一般的には言われています。それでも、僕らのこれからの人生に欠かせないものである革を取り入れてくれた。常識にとらわれないこの表現は、CRAZY WEDDINGにしかできないんじゃないでしょうか。
そして通常の順番とは逆に、披露宴の後に挙式を行いました。妻の弟がアメリカにいて、どうしても式の当日の便でしか帰って来られず、ただ何としても挙式に参列して欲しかったので、順番を入れ替えてもらいました。
当日、飛行機の到着が遅れてしまって、弟が空の上にいるうちに披露宴が始まり、挙式のスタートに間に合うか、一分一秒を争う事態でしたが、当日のキャストの皆さんの連携により、披露宴をギリギリまで伸ばし、挙式のスタートに弟の到着が間に合いました。
そして、夕日に照らされたテラスで、無事挙式をあげることができたのです。
僕たちらしい結婚式。プロデューサーの今泉さんとの出会い、クリエイターのみなさんとの出会いがきっかけでつくり出すことができ、家族、参列してくれたみなさん、当日を支えてくれたスタッフのみなさんとつくり上げることができました。
-結婚式は人生を変えるのか?
この結婚式は自分たちの人生について深く深く考える時間をくれました。僕らに寄り添って、一緒に人生について考えてくれた人がいて、その人と一緒につくった結婚式でたくさんの人たちに僕らの人生を祝福してもらえた。この経験は自信となり、勇気となりました。
いただいたコンセプトは結婚式のコンセプトにとどまらず、これからの人生のテーマとして生き続けています。時折思い出しては、僕たちはこれでいいんだなって自分たちを肯定できるすごいパワーを持っています。
結婚式で人生が変わったのか。何をどう変えたのか、それははっきりしない。でも確かに、この1年、いろんな決断を後押してくれて、人生を変えてくれました。
そう結婚式は、人生を変えるのだ。
新郎さんのnoteはこちら⇩