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INTERVIEW

起業家からCRAZYへ。人材系からCRAZYへ。予想外の「就職先」を選んだ新卒二人の頭の中を覗く!

リクナビに登録されている企業は約2万7000件(2017年3月現在)。「制限なく責任ある仕事がしたいから総合職」「教育に携わりたいから人材系」「いつか起業したいからベンチャー」と、職種、業種や企業形態で絞っても、まだまだ残る大量の企業情報。どこを見ても同じような謳い文句が並んでいる中で、たった1つの会社を選ぶのは簡単なことじゃない…。

そんな中、当初は「選択肢になかった」という株式会社CRAZYに入社し、責任ある仕事をどんどん回して活躍する新卒2年目がいる。CRAZY WEDDINGのディレクター・佐藤史紹(以下、佐藤)とプロジェクトマネージャー・横井理子(以下、横井)だ。彼らは何に惹かれ、何を決定打としてこの場所を選んだのか。

 

プロフィール
佐藤 史紹(FUMIAKI SATO)
CRAZY WEDDING Director
慶應義塾大学理工学部出身。学生時代は教育系の学生団体で活動。その後、NPOでの教師体験や組織コンサルを行う企業でのインターンを経て、「1から自分で組織を作りたい」と、CRAZYに入社を決意。内定者時代には、新しい働き方を考えるイベント「CRAZY LIFE LAB」を開催し、新卒3名の採用活動に貢献。現在はCRAZY WEDDINGにおける当日のオペレーションを統括するディレクターチームに在籍し、数多くの結婚式や企業イベントのプロジェクトマネジメントを行っている。

横井 理子(MASAKO YOKOI)
CRAZY WEDDING Project Manager
慶應大学大学院メディアデザイン研究科・女子美術大学大学院ファッション造形研究科出身。学生時代に個人でファッションビジネスを立ち上げ、2012年FUKU LAB.として独立。2014年には、学生起業家選手権で優勝。NHKニュース「おはよう日本」で特集される。その後、「もっと大きな世界を最高の仲間と作っていきたい」と、CRAZYに新卒入社。現在は、プロジェクトマネージャーとして、CRAZY WEDDINGの事業改善を行っている。

 

新卒2年目とは思えない、幅広い責任領域の仕事。

ー二人とも数多くの仕事をこなしていると聞きました。それぞれ今どんな仕事をしているのか教えてください。

佐藤:大きく分けて3つあります。1つ目は、結婚式当日のオペレーションを統括するウェディングのディレクター*1です。最近は、CAST*2という結婚式当日を一緒に運営するスタッフの教育まで、範囲を広げて行っています。2つ目は採用で、採用イベントの企画やタイムラインの作成などの実働を、ほぼ全て担当しています。3つ目は、CRAZYの全社的な仕事です。3ヶ月に1度行う全社研修のSEASON合宿*3や、週に1度組織文化を再考する「カルチャーモーニング」*4の企画運営を担っています。

横井:私も大きく分けて3つの業務を行っています。1つ目は、CRAZY WEDDINGの経営企画のプロジェクトマネジメント。サービスがより成長するために必要な問題解決や改善を、その都度必要な人とプロジェクトを組んで進めています。具体的には、CRAZY WEDDING全体の業務プロセス刷新やメンバーの働き方改善など。2つ目は、サブ(佐藤の愛称)と同様全社的な仕事ですね。例えば、新規事業立案やCRAZY全体の資金の使い方の見直し、新入社員の教育マネジメントの設計など。3つ目は、BtoB案件のプロジェクトマネジメントです。最近でいうと、企業の周年パーティーのプロデュースや、グリコとコラボしたポッキーウェディングがありました。

江崎グリコ株式会社とCRAZY WEDDINGのコラボ企画「ポッキーウェディング11.11」公式サイトより。「Share happiness !」をテーマにしたポッキー公式プロデュースのウェディング企画で、ポッキーが大好きな1組のカップルのためだけに、11月11日ポッキー&プリッツの日に特別な結婚式をプロデュースした。

ー非常に幅広いですね。そんな2人はどうしてCRAZYに入社したのですか。

佐藤:僕は学生時代、イベントを多く作ってきたのですが、それは組織づくりや教育に関心があったからなんです。CRAZYへ入社したのも、組織や文化の作り方を学びたい、自分が作れるようになりたいという気持ちからでした。

横井:私はそれを聞いて「サブは入社間違ったな」と思っていました(笑)。だって「組織ごとをやりたいなら、そもそも早々に人材系に行けばよくない? 」って。

佐藤:確かに。実際、CRAZYに出会う前は人材系の求人を探していたんですよ。

 

科学的に組織を作るか、哲学的に組織を作るか。

ーそこからどうしてCRAZYに?

佐藤:人や組織への向き合い方が違ったんですよね。人材コンサル会社のインターンをしていたとき、その会社が自信を持っているのは、「こういうやり方があるんです」という会社のリソースでした。「こうすれば会社を分析でき、業績をあげられます」「日本一のノウハウを持っています」みたいな。それが自分の目指す組織づくりにフィットしないと思ったんです。僕は誰かが「いい」という方法をインストールしてできるようになるよりも、自分で考えて試行錯誤しながら生み出していきたかった。

採用イベントでマイクを握る佐藤。CRAZYのイベントでは、参加者の盛り上がり度合いや理解度を、表情やその場の空気感から汲み取り、当日のタイムラインを変更することが多々ある。その都度0ベースで理想を捉え直し、臨機応変な対応をしていく。

コンサル会社の組織の作り方が科学的だとすれば、CRAZYは哲学的だと思うんです。人間はこうだというベースを脳科学・心理学をもとに設計しつつも、半永久的に模索していく方法。科学は、起きた事象を分析してデータ化し、共通のノウハウを見つける方法。でも人に関することは、毎回決まった答えが当てはまらないことがあると思うんです。ベースは科学的に整えた上で、人に紐付いて徐々に創り上げていく哲学的な方法が、僕の目指したいやり方だなと。

 

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「矛盾と戦っている会社」だと思った。

ー横井さんの入社の背景は? CRAZYとの出会いから聞きたいです。

横井:就職活動中にサブと知り合って「CRAZYに入社する」と聞いたんです。「なんでウェディング会社?」と思いながら、CRAZYのホームページを見たら、全然ウェディング会社っぽくなくて「面白そう」と思ったんです。

ーどういうところが面白そうだと?

横井:ちょうどCRAZY KITCHEN*5が立ち上がったときで、これから新しいことに取り組む勢いのある会社だと思いました。また、経営ビジョンにstyle for Earth(地球にとって本当に良いことをするというスタイル)」を掲げていて、社会にも地球にも人にも正しいと思えるビジョンと、実際の行動に矛盾がないと感じたんです。「健康を大事にしています。だから全社で手作りの自然食を食べています」と、ちゃんと言行一致しています。CRAZYは、矛盾ときちんと戦っている会社だと思ったんです。

経営の優先順位1つ目は、社員の健康。専門知識を持つ食事専門のダイニングチームが、発酵玄米をはじめとした化学調味料を一切使わない食事を作る。

ー矛盾と戦っているというのは?

横井:例えば、CRAZY WEDDINGはオーダーメイドウェディングなので、ゴミもそれなりに排出されます。それってどうなってるの? と思いますよね。「style for Earth」を掲げているのに、矛盾しているのではないか、と。それに対し、現在は、フードロスの事業が走り出していますし、結婚式で使い終わった花を、カフェの空間装飾で活用する取り組みを行っています。ゴミが出るからやらない、ではなくて、どうすれば出てしまうゴミを生かせるのかを考えて、実際に行動をするスタンスが、矛盾と戦っている会社だと思うんです。

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頑張った先に、不幸になる人が生まれるのだけは嫌だった。

佐藤:会社に入るということは、その会社が社会に影響していることに対して加担するということじゃないですか。影響には、プラスとマイナスがあって、例えば多機能の服を作ってファッション業界を変えた…けれど、その裏側では児童労働の話が問題になっていることもあります。僕はそうした負の面があるビジネスに加担したくはないですし、style for Earthという、地球規模の循環まで、思考停止にならず想像をし、一手を打っていくスタンスは、大事にしたいと思っていて。

横井:私も、関わる全てのものが正しい方向に向かっているという確信を得たいと思っていました。私が頑張って大きくしたビジネスで、不幸になる人が生まれるのは嫌なんです「本当にやる意味があるの? 」と疑いながら働きたくはないですよね。

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入社前の佐藤が運営の中心を担ったイベント「CRAZY LIFE LAB」のロゴ。心から望む生き方・働き方を徹底的に考えた5日間。社員と学生が本気で議論を交わしぶつかり合った。

 

ーほかにも、CRAZYを選んだ理由はありますか?

佐藤:CRAZYの説明会で聞いた2000社100万人構想*6にすごく共感しましたね。CRAZYのカルチャーを持った会社を増やしていくこと、そこに経済圏を生んでいくことが、ロジック的にも感情的にも共感できたんです。もし僕が本社人事部長になれば、2000社の人事制度を統括し、100万人の社員に、家族も含めばもっと大勢の人に、働く喜びや生きる喜びを提供できる。2000社のうちの1つを、僕がつくることだってできる。僕がやりたいことは、ここで達成できると思えたんです。それが入社の最終的な決め手でしたね。

横井:私は、新しい挑戦を推奨してくれる、ワンマン社長じゃないベンチャー規模の会社だったことです。大企業に入ったら、何年間も発言力がないのが新卒じゃないですか。新しいことへのチャレンジのハードルが低いかどうか、意見を言いやすいかどうかは、大事。私はすぐに人を動かす側に立ちたかったんですよね。

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<次回に続きます>

 

インタビューから見えたのは、二人の強い信念でした。

情報の氾濫と言われる時代。就職先1つ選ぶにしても、情報の大河に出くわしてしまう。流されないようにするにはまず、自分の足をしっかり川底につけること、足場を明確に持つことが大切だということを、今回のインタビューで改めて感じさせてもらいました。そして、大河を抜けて歩む道の先が、どこへ向かい、どの道と通じているのか、想像する大切さも。

後編では、入社後の苦しい時期を乗り越えて出会った新しい自分、気づいた学び。そして2人が見つめるCRAZYの未来をお伝えします。

(後編は12月9日リリース予定)

 


ディレクター*1
新郎新婦がプロデューサーとともに描いてきた理想を、結婚式当日の責任者として運営する人。

CAST*2
CRAZY WEDDINGの結婚式当日を一緒に創作・運営しているメンバー。

SEASON合宿*3
CRAZYが創業時から行っている合宿。毎月1回は全日で、3カ月に一度は2泊3日で、理念を体感できる研修、チーム目標の設定やリフレッシュの時間など、その時のタイミングで必要な内容を実施。前提にあるのは、経営の優先順位の2つ目「人間関係」の構築にある。

カルチャーモーニング*4
毎週水曜日の午前中に、全社員でCRAZYの組織文化について再考する時間。時にはコアバリューなど経営において重要な意思決定に関しても、カルチャーモーニングを使って全社員で話し合い、合意形成をとっていく。

CRAZY KITCHEN*5
「食時を、デザインする」というコンセプトで、パーティーの趣旨に合わせた料理をオーダーメイドで提供しているケータリングサービス。

2000社100万人構想*6
「Style for Earth」という理念をもとに2000社を創出し、100万人の雇用を生み出すことで 、インサイドアウトに世界を変えていくというもの。

高橋 陽子
Yoko Takahashi

「OVER THE BORDERの新婦です」の一言で、CRAZYを取り巻く人に認知してもらえるありがたい人生を送る。GALLERY WEDDINGプロデューサーと、FEEL THE CRAZY編集者と、少しのフォトライター業と…。わらじを何足履けるか冒険しながら、大好きな愛媛暮らしを満喫中。

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