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「こころ」は腸内環境に存在するのか?

「こころ」はどこにあるのでしょうか。人工知能(AI)や心理学、脳科学の文脈で出てくる永遠の命題です。好きな人を前にして胸がドキドキするなど、感情の揺れと共に鼓動が速くなることから、「こころ」は心臓にあると思われてきました。 ですが近年「人の心は腸にある」という意見に注目が集まっています。真相を探るべく調べた結果をお伝えします。

幸せホルモンの95%が腸でつくられている

脳の神経伝達物質のひとつ「セロトニン」をご存知でしょうか?別名幸せホルモンと呼ばれており、ハグや握手をすることで発生します。私たちが好きな人と手を握った時に幸せだと感じるのは、このセロトニンの影響が大きいのです。

実はこのセロトニンの95%が腸で作られていると言われています。私たちは腹が立って怒りをこらえることができない時に、「腸(ハラワタ)が煮えくり返る」という表現を使いますが、腸とこころが密接な関係にあることを、昔の人は気づいていたのかもしれません。

腸内環境が「こころ」に影響を及ぼす

米国科学アカデミー紀要に掲載された論文で、腸内環境に存在する「腸内フローラ」の役割を調べた結果が報告されています。

「腸内フローラ」とは、腸の中に存在する100兆匹以上の目に見えない微生物のこと。花畑のフローラに例えてそう呼ばれるようになりました。

腸内フローラは、酸素のない環境でしか生きられないため、外に出すと酸素に触れて死んでしまいます。その為にこれまで正体を把握することが難しかった微生物です。それが近年、腸内解析の技術が進化し、腸内フローラを生きたまま調べることが可能になったのです。

実験では「活発な性質を持つマウス」と「臆病な性質を持つマウス」の腸内フローラを、移植し合う形で行われました。すると、なんと性質が逆転したのです。活発だったマウスが臆病になり、臆病だったマウスが活発に。こうした研究結果から、性質は遺伝ではなく腸内フローラの違いなのではないかと言われるようになりました。

こころの正体の1つの答え

私たちは、多種多様な感情や精神的な働きを「こころ」と捉えています。掴み所がないように思えるものですが、腸内環境に潜む「腸内フローラ」を良好な状態で維持することが、幸せの感覚を生み出す「セロトニン」や、こころの働きを整えることに繋がっていくのであれば、その正体は意外にもシンプルなのかもしれません。

株式会社CRAZYでは、社員が心身ともに健康でいることを考え、毎日福利厚生として自然食ランチを提供しています。

こころはどこに存在するのか。まだまだ不確かではありますが、1つの答えは「腸内環境」かもしれません。今後の研究結果に注目が集まります。


 

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編集:高橋 陽子

水玉綾(@maya_mip)
Aya Mizutama

CRAZY MAGAZINE編集長。フリーの編集者・ライター。HR領域の取材記事を中心に、媒体は「未来を変えるプロジェクト」「新R25」「PR Table Community」「BizHint」「FastGrow」等。三度の飯より愛犬が好き??

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