2016.11.08

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山川 咲をとなりからみる vol.1 〜悩み、生み出すクリエイティブとは〜

「あの人は何を見て、何を考えているのだろう」。同僚のアイディアマン、となりの席の好きな子や、テレビに出ている有名人。気になったことがある人は多いのではないでしょうか。そんな知的好奇心を満たす企画、はじめます。

改めまして、株式会社CRAZYの増田陽子です。入社後、CRAZY WEDDING創業者 山川咲の講演やイベントプロデュースの運営を行ってきました。

彼女はいつも自分に問い、悩み続け、数時間単位でコロコロと観点が変わっていきます。その思考の転換はロボットも追いつかないんじゃないかと思うほどのスピード感。そんな彼女のクリエイティブの生み出し方を、「となり」ときどき「うしろ」でみてきた私の目線で、伝えていこうと思います。

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理想じゃないと許せない

「これが1番の理想だろうか」と、考えなければ楽なのに、集まった情報と直感を頼りに、彼女はいつも悩むのです。誰かに定められたゴールではなく、その先の理想を創造しようとしているみたい。私もよく問われます。「これは理想? それとも最善? 」と。そう聞く彼女の目は鋭くて、悪いことはしてないのに、ついもごもごしてしまうほど。

「理想でないと許せない」を感じた例を1つ紹介します。2年連続で、とある会社からキックオフパーティーのプロデュースをご依頼いただいた時のこと。「前年に作ったものが良かったので、今年も同じ方向性でお願いしたい」という内容でした。もちろん、そのままを作る気なんてさらさらない彼女は、ヒアリングをした情報をもとに、例のごとく、勝手に(笑)悩みはじめました。

「このイベントが、この人たちに、この会社に、与えられるものは何だろうか」「このイベントでみんなが見れる景色はどんなものだろうか」

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そうして提案した内容は、時にお客様の想いを超えます。「想いの強い人のものが成功するから、好きにしたらいいよ」とお客様からお言葉をいただくほど。あらゆる条件や制限の中で、適正でも、最善でもなく、更なる理想を目指すクリエイティブが、絶対に成功させてくれるという安心を生むのだと感じます。

企画の生み出しは、基本、難産

直前に企画内容がひっくり変えることも少なくありません。決してあきらめない彼女だからこそ、クリエイティブを生み出すことは非常に難産なのです。企画のコンセプトと、そこにいる人、空間イメージ、演出の音楽、司会のトークが一致するのかを考え続けます。一度あがった案も、ハマるまで、納得するまで、何度も何度も

先日も「だてめがね」というコンセプトで進みはじめた企画が、次の日には「哲学の反逆」という全く違うコンセプトになっていました。大きな変化におののきましたが、絶対にいいものになると信じている晴れやかな彼女の顔を見ていると、「それ、やりましょう」としか言えず。時折、巻き込まれ被害に遭う人もいますが、それでも企画が終わるころには、彼女を信じてよかったと心から思うのです。

彼女のクリエイティブの生み出し方は、彼女に染み込んだ生き方なんじゃないかと、私は思っています。悩み、苦しみながらも、自分の人生を諦めずに生きてきた山川咲。仕事もまさにそうで、生き方との乖離がなく、とても気持ちがよいなあと思います。年に1度はがんばりすぎてぶっ倒れるという山川に、無理しないで、と思うのですが、そこまでしてもやり切ろうとする姿が、私は好きなのかもしれません。

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※CRAZYは共に働く仲間を求めています

編集:水田 真綾 Share Tweet

増田 陽子YOKO MASUDA

『大切なものを大切にする人生が送りたい』がモットー。2013年10月にCRAZYへ入社。 メンバーからは「さんちゃん」と呼ばれている。茨城県出身。趣味は旅、さんぽ、読書。好きな本は『モモ』『旅をする木』。最近、CRAZY内でモノマネがしやすい人No.1は自分なんじゃないかと思いはじめている。WRITER’S ARTICLES


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