2021.12.07

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お悩み相談室「『自分のありたい姿は本当にこれか?』疑問に思って立ち止まっています。」

ふとしたきっかけで「自分が本当に望む人生」について考え直しはじめたすずさん様々な選択肢がある中で、どうやって意思決定をしていくかについてご相談をくださいました。

※パートナーシップや愛に関する相談を募集しております。CRAZY MAGAZINE編集長の池田がお答えします。フォームからご応募ください。詳細はこちら

こんにちは。いつも素敵な投稿をありがとうございます。
池田さんならどう考えるか聞いてみたくて送ってみます。

 

将来に関する自分とのパートナーシップに悩んでいます。

 

家業を継ごうと働き始めてから10年目を迎えています。しかし、本当に些細なことが積み重なって、これで良いのだろうかと疑問が湧いてきました。

 

物心ついた頃より私が後継者だと言われてきたためか、なんの疑問を持つこともなく、その道を進んできました。そしてこのまま継ぐものだとも思っていました。

 

しかしいざ働いてみると、女には無理だ、女のくせに、早く結婚して旦那さんになる人に会社に入ってもらえ、結婚しないと安心できない、子どもを産まねばいけないなど様々な言葉を受け取ります。言葉にしないまでも腹の中でどう思われているのだろうと気にしてしまうところもあります。そして、私にできるだろうか、会社を存続させることができなかったらどうしようという不安や恐怖もあります。

 

求められているものが私が本当にありたい姿なのだろうか、一度は自分が決めた道、仕事づくしな日々を送ることも悪くないのでしょうが、このまま仕事だけで人生を終えてしまうのだろうかとも感じています。しかし、安易にも投げ出せないとも思っています。

 

少し極端に物事を見ているようにも思いますが、ふと歩みをとめて今一度考えているところです。結局は、自分の選択を正解にするしかないと思いながらも、責任を取ると、自分の自由を選べなくなるような感覚もあります。もっと視野を広く、もっと考え動いたら第3の解にも出会えるのかもしれませんが、どんな選択をしていこうか、池田さんならどう考えるかを聞いてみたくなりました。

 

拙い説明で申し訳ないのですがどうぞよろしくお願いします。 

 

(すずさん・31歳)

すずさん、ご連絡ありがとうございます。

まず、たくさんたくさんたくさん考えましたよね。きっと情報も集めたし、いろんな人に意見も聞いたし、自分と向き合ってきたのだと思います。
いただいた文面から、それを強く感じました。

今回は、「こんなに考え抜いているすずさんにとって、意思決定するために必要なものが、何か他にあるのだろうか?」ということを問うてみました。

「オトナの自分」と「コドモの自分」

私は、誰しもが「オトナの自分」と「コドモの自分」を持っていると思っています。

そう考えてみるとおそらく、「オトナのすずさん」はこの事柄について、非常に真摯に向き合っていると思われます。

しかし、「コドモのすずさん」はどうでしょうか?
なんだか置いてけぼりになってはいませんか?

「オトナのすずさん」とは、言い換えるならば、「社会的な自分」です。
ルールや状況、雰囲気に合わせてきちんと何かができる自分。
目標達成や成長など何かを成すためにはすごく大切な自分です。

「コドモのすずさん」とは、言い換えるならば、直感的で強いエネルギーの自分です。
世間一般で言われる「少年の心」なんて言葉も、近いかもしれません。
「好き!」「楽しい!」「やりたい!」「面白い!」と思う自分です。そこに理由はありません。

そんな「コドモのすずさん」の声をきいてみるのはいかがでしょうか?

その声の先に、「誰に何を言われようとも、自分はこうしたいんだ!」があるかもしれません。

置いてけぼりになる、「コドモの自分」

社会人として社会の中で過ごしていると、どうしても「オトナの自分」の登場時間が長くなります。それどころか、意識しない限り「オトナの自分」で1日中過ごしてしまうことがほとんどではないでしょうか?

趣味が大切!なんて言われるのは、それがシンプルな好きで動く「コドモの自分」と出会うための時間だからかもしれません。

 

私自身、「オトナの自分」ばかりの日々で、いつのまにか「コドモの自分」を忘れてしまったことがあります。

その結果、「コドモの自分」を置いてけぼりにしていることにも気づけなくなってしまい、「コドモの自分」と合流することに長い時間を要してしまいました。

初めて、携帯以外のデバイスを置いて、やることを決めずでかけた旅が、「コドモの自分」と話す機会を私にくれました。

私が「コドモの自分」と再合流した時は、

「ここに遊びに行きたい!」
「これを見たい」
「これをやってみたい!」

という気持ちが分かりやすく湧いてきました。

両方の自分と話す

そんな私からすずさんへのご提案は、「オトナのすずさん」が発動しやすいいつもの場所から少し離れて、「コドモのすずさん」ともゆっくり話してみるのはいかがでしょうか?

こんなに離れちゃうの!?と不安になるくらい、期間も場所も、デバイスとも、思い切って離れることがおすすめです。

・ずっとやってみたかったことに思い切ってチャレンジする
・素敵な宿でひとりゆっくり過ごす
・自然に囲まれた場所で、これまでを振り返ってみる

いつもの自分と離れられる方法は色々あります。1番心が踊る方法で大丈夫です。

そうやって、両方の自分と話すことで、今はまだみえていない「こうしたい」がみえてくるかもしれません。

両方の自分を認めることで「自分のここもいいじゃん!好きかも。」が、また新しく見つかるかもしれません。

 

最後に。これは個人的な願いになりますが、ぜひ欲ばってみてください。

これを叶えればあれを叶えることはできない
なんて思わず、自分の幸せに欠かせないと思うものをどう叶えていくかにチャレンジしてみてください。

そのチャレンジ自体が、きっとすずさんの背中を押してくれると思います。


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執筆・編集:池田瑞姫
バナー画像:東和香


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