今回は、20歳年上の彼が好きなおむすびさんが、世間の目が気になっていることに対する罪悪感について、ご相談をくださいました。
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私には20歳年上の彼氏がいます。
私は彼のことを人として尊敬しているし、お互い好きでいられるのはとても幸せなことだなあと日々実感しています。それでも社会から見ると少し特異な関係に見えてしまうようで、気分が落ち込んでしまうようなこともありました。
「人は人、私は私」というのは頭では分かっていてもどうしても割り切れず、世間体を少しでも気にしてしまっていることでの彼への罪悪感も少なからずあり、そのことで自己嫌悪してしまう負のループが絶えません。割り切るのが正しいとは全く思っていませんが、中々気持ちの落とし所を見つけられずに悶々としています。
もし編集長が私だったら、どこを落とし所にしますか?そんなつもりはなかったのですが重い内容になってしまってすみません、是非編集長のお考えを聞いてみたいです!(おむすびさん)
※文章を一部編集しております。
おむすびさん。はじめまして!池田です。
ご連絡ありがとうございます。
落とし所はつくりません!
「どこを落とし所にしますか?」という質問をいただきましたが、その質問に直接的に答えるとすると「落とし所はつくりません!」が、私の回答です。
といいながらも、何を書こうか考えながら、「これが私なりの『落とし所』というのかもしれないな。」と思っていますが、おむすびさんには、何よりも、妥協ではなく整理してすっきりしてほしいと願いながら、この文章を書き進めることにします。
罪悪感の正体
「罪悪感による自己嫌悪を減らしたい」とおむすびさんは仰っていました。
まずはその自己嫌悪の大きな原因となる罪悪感を、軽減するためにはどうするのがよいか?を考えてみたいと思います。
「罪悪感」は、
・罪を犯した
・悪いことをした
・非難されることをした
時に感じる気持ちです。
基本的にはそこに、「罪を犯した」「悪いことをした」「避難されることをした」と思っている相手がいます。これが状況を複雑に感じさせ、解決を難しくします。
しかし、罪悪感を感じているのは、他でもない「おむすびさん(自分)」自身です。相手は何とも思っていない可能性も大いにあります。
だからといって「じゃあ自分が罪悪感を感じないようにしよう!そうすれば解決する!!」と思っても、簡単にそうできるものではありませんよね。
罪悪感を減らせるのは「自分」だけ
罪悪感のある状態は決して心地良いものではありません。その状態を脱するために、意識的であれ無意識的であれ、「許されたい」と思うのが自然です。
ここにポイントがあると私は考えています。
「感じないようにしよう!」と思ってもそうはできない罪悪感とサヨナラするのは、「許す」という行為によってです。
では、「許す」のは誰でしょうか?
目が気になる「世間」でしょうか?
これは、あまりにも範囲が広すぎて曖昧です。それに、恐らく世間が許したからといって彼に悪いと思う気持ちはなくならないと思います。
だとすると、では、おむすびさんが悪いと感じている「彼」でしょうか?
彼が「気にしないで!悪いことじゃないよ。」と言ってくれたら、許された気持ちになれるでしょうか?むしろ、彼に気を遣わせてしまっているように感じて、さらに罪悪感は増すのではないかと思います。
薄々結論にはお気づきかと思いますが、許せるのは、おむすびさん自分自身です。自分しかいません。
たとえ、周囲の人がどれだけ「あなたは悪くないよ」と言っても、あなた自身があなたを許さなければ、その罪悪感は永遠に消えていきません。
自分の幸せに、1番の責任を持つ
罪悪感を減らしていけるのは自分だけというここまでの前提の上で、「私だったらどうするか?」をシェアできればと思います。
私だったらきっと、おむすびさんが書いてくださった通り、「人は人、私は私」を考えます。
私は、人生に対して、
「私のことを幸せにできるのは、私だけ。周囲の人がどれだけ私に尽くしてくれても、それをポジティブに受け取れるかは私次第。だから私には、私自身を自分で幸せにすることに何よりも大きな責任がある。」
という考え方を持っています。
そう考えると私が大切にするべきなのは、「好きな人と互いに愛し合っていて、幸せ」な自分です。
そうやって、「私が持つ最も大きな責任は、私が私を幸せにすることである」と思うと、他者の目の重要度はどんどん下がっていきます。自分を幸せにしないと思う「世間」を気にすることは、私の1番大切な責任に反すると思うからです。
世間の目に対して気になる気持ちが少なくなれば、おむすびさんの罪悪感も少なくなっていくのはないでしょうか??
全ての「誰かを愛する気持ち」は素晴らしい
その関係性が自分たちの責任下にある限り、誰かを愛する気持ちに社会の「カテゴリ」は関係ないと私は考えています。愛し合うのは社会ではなく、自分たちです。
しかし、集団の力は強く感じるかもしれません。
だからこそ自分自身の幸せをしっかり見極めて、それを大切に過ごしていくことの積み重ねはとっても大切です。きっと、恋愛以外でもこの力が必要になる時があると思います。
おむすびさんにとって、心地よくて幸せな毎日を、おむすびさん自身が一つひとつ選択していけることを願っています。
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執筆・編集:池田瑞姫