interview_top_mori1-671x378

< CEO森山和彦インタビュー > CRAZY創業経緯

 

CRAZYは、まったく新しい概念の組織だ。
新しいからこそ、言葉で正確に定義することができない。

 

「私たちは何者か?」「私たちはどこに向かっているのか?」
この問いを繰り返した先に見える、私たちの存在意義とは。

 

Crazy or die.
熱狂するかしないか。

 

その意志を強烈に示し、クレイジーに生きるCEO森山に、
創業までのストーリーを聞いた。

 


 

長いストーリーを経て創業に行きついているので、そのなかでも伝えたい部分をピックアップしながら、CRAZY(旧UNITED STYLE)の成り立ちを話していきたいと思います。

 

振り返ると、私のキャリアのはじまりはとても幸せなものでした。2005年3月に中央大学を卒業後、私は大手企業ではなくベンチャー企業に入社します。当時はまだ社員数が20名程度。新卒一期生としての入社でした。新卒一期生というニュアンスからも伝わるかと思いますが、企業としては「何も整っていない」がまさに言葉どおりの状態で、それこそ、自分が会社をつくっていくような始まりでした。

 

非常に人間関係が良く、嘘のまったくない真っ直ぐな会社です。誰に命令されることもなく、本当に自由な裁量を与えてくれる環境で、会社を成長させる喜びに心弾ませながら、朝から晩まで働きました。それこそ遊びの「あ」の字もなく、一日20時間くらい働いていたと思います。

 

学生の頃から、いつか起業するぞという気持ちを持っていたので、入社してからもそのつもりで仕事をしていたのですが、いつしかその気持ちは「この会社で社長になりたい」という想いへと変わっていました。私にとって、それくらい大切な事を教えてくれた会社だったのです。

 


 

まさに仕事仕事の日々。ひたむきに目標に向かい、成果をあげ、気がつけば入社して6年が経とうとしていました。私は相変わらず社長になるつもりで仕事をしていたのですが、いくつかのきっかけが重なり、自分の「これから」をもう一度考えはじめます。

 

2011年の春のことでした。「すごい人がいるから」という、よくある友人の誘いを受け、ある経営者の方とお会いする機会に恵まれたのです。最初はせっかくのお誘いにも乗り気ではなかった私だったのですが、世界で活躍するその方の、経済の仕組みについてのお話や、地球規模のビジネスのお話などを聞く中で、自分の中でバラバラに点在していた「世の中に対する疑問」がひとつにつながっていくのを感じました。

 

飾らずに真っ直ぐで、何より楽しそうに生きるその方の姿に、心の隅っこに隠してしまっていた自分の本心がくすぐられる感覚。そう、実は誰にも言えなかったけれど、私には心の中で思っていたことがあったのです。

 

「この地球で、さらに大量の製品を製造し販売し続ける必要はあるのだろうか?」

「人がもっと便利になる必要はあるのか?」

「ビジネスは本当に人を幸せにするのだろうか?」

 

職業柄、さまざまな企業の理念・人材・ビジョンに関するコンサルティングをしてきましたが、こういった疑問を、「目の前の人を幸せにすることで(きっと)世界が変わる」という、答えのような納得感にうまく置き換えながら仕事をしていたことに気がついた自分がいました。けれど本当は、そうやって自分を納得させる仕事ではなく、世の中にとって本当に理想だと思えること、その実現のために仕事をしたかった。何よりも、自分のこころの声にもう一度耳を傾けたかったことに気がついたのです。

 


 

それからは、本を読んだり、人に会ったりしながら、自分と徹底的に向き合う日々が続きました。こころの底から貫きたいと思える生き方とは何なのか。世の中にとっての理想、本当に世界が求めているものは何なのか。そんな問いが、頭を揺らすように巡り続けました。

 

そして数か月がたったある時。自宅でいつものように本を読んでいると、ひらめきとはまた違う「ああ、これだ!!」というこころの声が聞こえたのです。自分が生まれた理由が腑に落ち、何ともいえない心の底から沸き起こるワクワクというか、感動のような気持ちに包まれた瞬間でした。

 

「地球が喜ぶシゴトがしたい」

 

興奮する指を抑えられないまま、その場にあったペンでこの言葉を書き記しました。あの衝撃的な体験は、きっと生涯忘れられないと思います。「偉大な仕事を通して、この世界を変えたい」私の意志は、ここで強く強く固まったのです。

 


 

心が決まれば、後はその環境をつくるだけ。自分と向き合い始めてから半年が経った2011年8月末に、6年半お世話になった会社を、決意をもって退職しました。

 

ビジネスモデルもなければ、お金もありませんでした。本当に、言葉どおりなにもです。現実的に考えれば、もう少し働きながら準備をすればよかったのかもしれません。けれど、大好きな仲間たちに本心を隠して働くことはできませんでした。それはもちろん、自分に対してもそうです。理想を追求する生き方を選んだのだから、自分の心が思う正しい未来に向かっていこうと決めたのです。

 

けれど実は現実はそうそう甘くなく。退職してから翌年の7月までの約1年間は、イベントで借金をつくって一通り語れるだけの貧乏を体験したりと大変でした 笑。妻の咲ちゃん(山川 咲)の書籍『幸せをつくるシゴト』にも書いてありますが、パンを1斤買うことに悩むくらいで、電車賃も払えず、移動は全部自転車でした。けれど、毎日ご飯を自炊したり、誰かに助けてもらいながら乗り越えていく日々は、なんだか結構よかったな、なんて思っていたりします。

 

そんな毎日のやりくりにも窮する私たち夫婦は、それでも未来を強く信じ、なんと世界旅行に行くことに決めます。普通は現実的に考えてこんな状態でこんな決断はありえないかもしれません。家族にお金の相談をしに行ったときは、もちろんびっくりされました 笑

 

けれど「地球が喜ぶシゴト」を志すなら、自分たちが地球のことをちゃんと知っておく必要がありました。後の経営理念となる「style for Earth」について深めよう。そんなコンセプトを胸に、大自然を体験する3ヶ月の旅をすることに決めたのです。

 


 

この旅をとおして、大切な事業の判断軸が言葉になりました。大自然の中で地球を感じる経験から、最終的に3つのテーマが自分の奥底から出てきたのです。

 

「本質的で、美しく、ユニーク」

 

旅の途中で出逢った青年が教えてくれた場所(なんと、その青年こと小島とは一緒に働くことに)アルゼンチン・パタゴニアでの経験から生まれた言葉でした。

 


 

フィッツロイという山に登る前日に準備をしていた時のことです。2泊3日のテント生活をイメージして荷物を用意すると、食料や水だけでなく、テント、ガス、防寒具など、想像以上に多くのアイテムが必要になります。それらをすべて持っていくと、当然リュックが重たくなる。そうすると歩けなくなるんです。だから、装備を工夫しなければなりませんでした。言葉にすると、それだけのことかと思われるかも知れません。けれど、この「必要な荷物を選ぶ」ということそれ自体が、本当に大切なことなのです。

 

世の中には、本当に必要なモノとそうでもないモノがあると思います。私たちはついつい、不必要なモノも手に取ってしまいがちです。しかし、大自然に身をおくと、そんなことはできません。重くて歩けないという「あたりまえ」の自然現象が、ただそこにありました。

 

だからこそ、本当に必要なものだけを持とうと、そう思う自分がいたのです。何が大切かを自分で知ること。そしてそれを選ぶということ。この考え方、行動の仕方が「本質的」なのだと教わった気がしました。地球にとって自然な状態なのだろうと思えたのです。

 


 

そしてパタゴニアの雄大な自然は、「美しさ」と「ユニークさ」という概念も教えてくれました。土を踏みしめたり、木々の葉っぱを手にしたり、水の流れに目をむけるたびに、自然の造形がいかにシンプルで、理にかなっているかを感じましたし、ひとつも同じものがなく、みな「ありのまま」という姿にあらためて感銘を受けました。

 

世の中に「正しいこと」はたくさんありふれています(正確には「正しそうなこと」かもしれませんが)。けれど、それらはだいたい荒削りで、お世辞にもアート性を帯びているとは言い難い事も少なくありません。また、どれも同じようなものに見えることも、往々にしてあると思います。対して自然は、本質を感じさせてくれるだけでなく、そのたたずまいの美しさも、ひとつひとつの個性も、すべてを持ち合わせていると感じました。

 

この「ありかた」を基準に組織を作っていきたい。

 

改めて考えると、世界を変えてきた人々は常にクレイジーであり、普通とは異なる視点で世の中を見ていました。だからこそ、新しく事業を起こすのであれば、普通を脱ぎ捨て、誰もやらないけれど本当は地球にとって大切なことを、誰よりも美しく、誰よりもユニークにやろう。その意志がこころに落ちた瞬間、UNITED STYLE(当時の社名)の理念、そして存在意義が明確になったと感じることができたのです。

 

こうして私たちの旅は「創業の地」と名付けるにふさわしい場所を見つけ、静かに、そして強い気持ちを胸に終わりを迎えることができました。

 


 

そして、2012年7月2日。株式会社UNITED STYLE(現 CRAZY)創業。会社であって、会社でない私たちのチームは、CRAZY WEDDINGを主軸にここから大きく成長を遂げていきます。

 

新しい時代をつくる人たちは、常に非常識な理想を掲げるでしょう。いまようやく、それが彼らの心の声が導き出しす「常識」なのだと、こころで理解できるようになりました。私には、いつだって、おかしな事には真正面から中指を立て、1ミリたりとも迎合することなく、理想を追求していく覚悟があります。企業というものを、経済活動という枠組みだけでとらえるのを止め、もっと大きな枠組みで、企業そのものを再定義したいと思っています。

 

これからもCRAZYは、単なる会社ではなく、理想に熱狂したいと願う人たちが集った場所でありたい。そして「CRAZYはやっぱり面白い!」と世の中から言っていただけるように、一人ひとりが自由に自分の個性と価値を創造できる環境づくりに全力で取り組んでいきたいと思っています。

 

ぜひ、応援してくださいね。

 

writter

長谷川 嶺

COMMUNE
長谷川 嶺
Ryo Hasegawa

ゆるいけど、いちいちかっこいい。おもいっきり泣いたり、笑ったり、しようぜ。CRAZYとおもしろいことしてみたい方はぜひご連絡を。

この記事が気に入ったら、いいね!

ニュースレター登録はこちら