「皆さんと共に、100年愛され続ける場所をつくっていきたい」 -2周年を迎えたIWAI OMOTESANDOが、これからも変わらずに大切にしたいこと。

2021年2月1日、IWAI OMOTESANDOは設立二年を迎えました。

立ち上げ当初から一貫して、“Guest Centered Design(ゲストセンタードデザイン)”のコンセプトをもとに、新しい結婚式を提供してきたIWAIは、2年間で約500組のお客様と、お祝いの時間を共にしてきました。

これまで応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

おかげさまで、結婚式以外でも、ご自宅にフルコースを届けするIWAIのお祝いごはん便、日本酒メーカーWAKAZE様との共同開発のお酒「結び」をリリースし、様々な方の大切な時間に関わらせていただくこともできました。

今回は、ブランドを我が子のように愛して育ててきた支配人の吉田勇佑と、副支配人の永野真梨に2年間の軌跡を伺いました。これまで応援してくださった皆様に感謝を込めて、改めてIWAI OMOTESANDOの大切にしている想いと、未来への約束をお伝えできればと思います。

吉田勇佑:General Manager(支配人)
学生起業を経て、新卒でITベンチャー企業に入社。広告営業を経験後、グループ会社でキャリア支援事業の創業期に携わる。CRAZY WEDDINGで結婚式を挙げた事をキッカケに、夫婦揃って創業間もないCRAZYに参画。人事責任者として採用と組織開発を行った後、2019年2月に開業したIWAI OMOTESANDOにて支配人を担う。2020年2月、社内アワードにてベストリーダー賞を受賞後、同社の執行役員に就任

永野真梨:Bridal Manager(副支配人)
大学卒業後、業界最大手のWEDDING会社へ入社。プランナーとしての経験を積み、入社2年目よりチームリーダーとして活躍。CRAZYではIWAI事業部のブライダルマネージャーとして最前線で新郎新婦にサービスの価値を伝えつつ、自身の特性を活かした司会業、母だからこそできるプロデュース業と既存の枠にとらわれない道を歩む。軽やかに、より面白く、遊びながら働く。

サービスの原液をつくる2年間

-2周年おめでとうございます。まずは、お二人から見たこの2年間を教えてください。

吉田:2年前のオープン当時は、IWAIという建物やサービス内容はあれど、実態はなにもありませんでした。究極的にいえば、全てが妄想ともいえます。

僕は、森さん(森山和彦:CRAZY代表取締役社長)や咲さん(山川咲氏:CRAZY創業者)、そして建築家の加藤さん(加藤匡毅氏:Paddle代表))らが中心になって開発してくれたIWAIの可能性を信じ、素晴らしさを証明するために、子供を育てるような気持ちで関わってきました。

 

永野:ゆうすけ(吉田の呼び名)と一緒に、副支配人という未経験の役割スタートしたときは、理想はあっても、どうしたらいいか分からないことだらけでしたが、選んでいただいたお二人と一緒にこの2年間でサービスを育ててこれたという実感があります。

1周年のイベントの様子

個人的にはまだ、いい意味で理想像にはたどり着けていないという感覚があるんですけどね。もちろん素晴らしいものを提供している自負はあるけれど、まだまだ出来る事があって、一生ゴールにたどりつかないかもしれないという感覚すらありますね。

 

-それは焦りや不安という意味ですか?

 

永野:というよりは、まだまだよくしたい、もっとよくなるはずという可能性を感じ続けていることに近いかな。開発初期に「IWAIらしいこと、らしくないこと」を整理したんですが、関わる人や、メンバーが変わっていく中で多様な考え方が出てきたりして。原点を知っている私としては、どれはOKで、どれはNGなのかの線引きを意識しています。

 

吉田:確かにいろんな場面で、このブランドをどう舵取りしていくかを考える機会をいただきました。例えば、元々設置していない高砂を、お二人の要望に合わせてどう設置するかを話し合ったり、1.5次会のような通常とは違う会の実現のさせ方を考えたり、ブランドの考え方とお客様の気持ちをすり合わせながら最善の解を出そうとしてきました。

そうやって議論を続けていたからこそなのか、2年たった今も、IWAIは完成してないと感じています。まだまだ発展途上だなと。

ただ、3つ子の魂100まで、という言葉があるように、この2年間の中で培われたきたDNAみたいなものが、今後のサービスの原液となると信じて、みんなでつくってきたんです。

「哲学」することがIWAIの原動力

-初期の構想から変わったことと、変わらなかったことを教えてください。

 

吉田:「Guest Centered Design(ゲストセンタードデザイン)」というコンセプトをもとに、最適だと思うプロセスを考えてきましたが、お二人やゲストの感想や意見をもとに、見直してきたものもあります。

例えば、ゲスト体験をより良くするために、参列する方全員にとっていたアンケートは、負荷が大きくなるということで廃止にしました。

しかし、お客様のライフストーリーをつくることや、お二人にゲストへの手紙を書いてもらうこと、親御様とお二人が準備後に初めて対面するファーストミートの演出などは、一切変えませんでした。

IWAIのプログラム詳細はこちらをご覧ください

-お二人やゲストの反応を見ながらサービスの形を変えていったんですね。

 

吉田:そうですね。ただ、改めて振り返ってみたときに、変えた部分、変えてない部分が大事なのではなくて、一つ一つの物事に対して議論していくということが大事だったなと感じています。

どっちの選択をしたとしても、ただの決め事にしてしまったら、メンバーはそれを実行するだけのマシーンになっちゃいますから。どんなに意見が割れても、みんなで向き合って対話をしてきたなという実感はあります。

 

-確かにIWAIのメンバーって、色んなテーマでよく話し合っていますよね。

 

永野:メンバーを見ていて、独特だなと思うことは「哲学したい」という言葉をよく使うということです「このテーマについて話したい」ではなくて、「これについて哲学したい」って、あんまり馴染みのない言葉ですよね。笑

 

吉田:もちろん、軸となるサービスの基準やラインは引いているのですが、フラットに哲学する時間があるからこそ、僕らも気づきがあって、サービスを更新し続けることができるんだと思います。

今週も、昨年のパーパス刷新の際に生み出したキャッチコピー「人想いに、結婚式をしよう」という言葉を深める会が、メンバーの一人によって開催されます。

永野:ただの会議ではなくて、全員が当事者意識を持っていることや、誰も正解を持っていないというスタンスでいるからこそできるのかもしれないですね。

「それは、“IWAIさん”がすることではありません」

-それを印象強く感じた機会ってありますか?

 

吉田:1度目の緊急事態宣言の時です。結婚式の延期を選択されたお客様に、CRAZYから全ブランド共通でメッセージカードを送ろうと決まりました。しかし、その決定をメンバーに伝えると、「それは“IWAIさん”がすることではありません」と、別の提案が返ってきました。

 

-IWAIさん…。

 

永野:みんな、愛を込めて「IWAIさん」って呼ぶんですね…笑

お客様の気持ちを明るくしようという意図でつくられた、ポップなデザインカードでしたが、「きっとIWAIさんって、こんなにポップなものを送らないだろう」ということや、「手紙を書く文化を大切にしているからこそ、IWAIさんなら手書きで書きそうだよね」という話がされて。その結果、シンプルさを大切にして、1枚1枚手書きのお手紙を送ることになりました。

吉田:全社で決まったことを鵜呑みにせず、現場メンバーが議論して、よりIWAIらしい答えを見つけていたのは、誇らしかったです。

削ぎ落としたからこそ、届けられるものがある

-哲学をすることが、サービスの価値につながっている実感はありますか?

 

永野:IWAIの結婚式は、基本的なプログラムの流れが同じものです。それをなんども繰り返している中で、「これでいいのか?」と感じる瞬間がでてきます。

違和感を感じたときに、見逃すのではなくて、哲学しなおすことで、メンバーの間で考え方や捉え方が深まり、その結果、アウトプットのスタイルが同じだとしても、違いが出てくることを感じています。

 

吉田:たしかに。サービス改善というと、表面的には挨拶や配膳の仕方の改善を考えてしまうけれど、もっと根本的なところから見つめ直すことが、インパクトの大きさに繋がっていました。

結局、所属する人がその会場やサービスをつくるので、メンバーの考え方や、捉え方が、深まっていく時間は、サービスにものすごく影響をあたえるんですよね。

実際、IWAIの結婚式ではプロデューサーが司会をやります。そのプロデューサーが、今日がお二人にとってどんな日なのか、それに対してIWAIは何を提供している場なのか、といった哲学的な問いを日頃から考えていないと、司会進行という行為はできても、空気づくりはできないでしょうね。

-プロデューサーに求められることは多そうですね。

 

永野:様々なスキルも求められますが、本質はシンプルだと思っていて。必要なもの以外は全部削ぎ落としたスタイルだからこそ、残ったものを輝すことに集中できるんですよ。

 

吉田:たしかに、プロデューサーは、司会力や、ライフストーリーを作る力(ヒアリングのスキルや、編集力)など、磨き続ける必要がある部分はとても明確だと思います。

トレーニングするポイントを絞ることで、プロデューサーの成長も加速させることができますし、サービスとしても進化させやすいと感じています。大前提、その場にいる人たちが、このサービスの価値を信じているっていうのが大きいですけど。

2年間で蓄積されたものを自信にかえて

-どうしてそこまで信じ続けられたんですか?

 

吉田:哲学をもとに作られた会場や、料理があるってことも大きいと思うけれど、一番厳しい目を持っている自分たちが、IWAIの結婚式を、文句のつけようがないくらい良いって思えていることが大きいと思います。

 

永野:たしかに。なんか、私。結婚式を見てて見惚れるときあるんですよ

手前味噌な話なんですけど、目の前で繰り広げられている、親御様ファーストミートや、挙式、ゲストのスピーチを見ていて、IWAIってすごいな、と心から感じることがあるんです。

長く結婚式の業界で勤めてきたけれど、ここまで感じられる場所はなかったんですよね。そうやって、届けている私たち自身が、感動している体験がたくさんあるんですよね。

吉田:あとは、お客様の声によって支えられています。一般的な結婚式の流れとは異なる点もある為、親族の反応を不安に思う新郎新婦もいらっしゃいます。

しかし、そういうお客様でも式が終わってみると「過去最高によかった」と言ってくださったり、後日開催したライブ配信にお母さまが参加してくれたりなど、予想以上の嬉しい反応をもらうことが多くて。

この2年間でそういう、自分たちの感動体験や、お客様からの嬉しい反応が蓄積されていって、僕らの自信につながっていると思います。

お客様やパートナーの皆さんと一緒に100年愛され続ける場所をつくっていきたい

-開発当初に妄想していたことは、2年間で“確かにあるもの”として蓄積されてきたんですね。これから先はどのような会場、ブランドにしていきたいですか?

 

吉田:直近の一年は、婚礼業界においては厳しい時期でもありましたが、そんな中でも、少しずつIWAIを前に進めることができたと思っています。

結婚式自体のクオリティーもそうですが、例えば、IWAIのお祝いごはん便や、WAKAZEさんと共同開発したお酒「結び」など、IWAIという場と哲学から生まれた、新しいお祝いのプロダクトもリリースできました。

これは、上で話したようなIWAIメンバーの頑張りもありますが、何よりも一緒にサービスを育ててくれたお客様やパートナーの皆様の存在が大きかったと思っています

2周年の節目を迎え、3年目を迎えるIWAIですが、これまで関わってくださった皆様と、これから先より深く関わりをもたせていただきながら、共に育んでいける。そんな関係性を築けたら嬉しいなと想像しています。その関わりの中で、私達はもちろんですが、ブランドもより一層成長していく姿を感じて頂き、あの時IWAIを選んで良かったと心から思い続けていただける。大切な場所になれるようにこれから先も、仲間と共に力を合わせ日々前進していきます。

永野:私は100年続く場所にしたいんですね。

お客様やスタッフ、パートナー、そしてアルバイトだったとしても、関わった人全員が、自分の子供に対して「IWAIで結婚式をしてみなよ。建物は古いんだけど絶対良いから。」とお勧めできるような会場にしたいです。

何百人、何千人が触った階段の手すりがまるくなるように、IWAIも100年という時間の中で、大事にされた跡が染み込んでいく。関わってくださる、みなさんと一緒に、愛されながら朽ちていく姿を見てみたいなって思います。


執筆編集:佐藤史紹

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