家族や親戚のみで行う、「家族婚」。新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、家族婚を検討されている人も多いのではないでしょうか。
実は、IWAI OMOTESANDO(以下、IWAI)の結婚式は家族婚にフィットするプログラムなのです。IWAIで家族婚を挙げたおふたりに、その“わけ”を伺います。
家族婚にぴったりなIWAIの結婚式とは?
招待状や高砂、豪華な装飾、ケーキ入刀……そんな“普通”の結婚式にあるものが、IWAIの結婚式にはありません。
“普通”がない分、大切なゲスト一人ひとりに気持ちを伝え、会話を楽しみ、これからのご縁を深める時間を過ごすーー。「ふたりが主役」なのではなく、「人と人が繋がる場所」。それが、IWAIの結婚式です。
そんなIWAIには、独自の結婚式のプログラムがあります。ご両親をはじめ、ゲスト全員に送られるおふたりからの手紙、挙式前におふたりそれぞれが家族と対面するファーストミート、ゲストの前で誓い合う人前式、お色直しやファーストバイトといった鉄板コンテンツがないパーティ。一見風変わりなIWAIの結婚式スタイルですが、結婚式場大手口コミサイトWedding Parkで東京都 総合ポイント1位を獲得しています。
IWAIの結婚式の魅力とはなんなのか、そしてなぜ家族婚にぴったりなのでしょうか。「そもそも何のために結婚式をやるのか、その意義から考えたかった」と話すのは、2022年1月にIWAIで家族婚を挙げた太一さん、美由紀さんのおふたり。
はじめてIWAIに訪れた日までさかのぼりながら、なぜふたりが家族婚を選択したのか、なぜIWAIで式を挙げることにしたのかお話を伺いました。
普通に囚われず、一緒に解を探すのがIWAIスタイル
まず、おふたりが“家族婚”を選択した理由を教えてください。
太一さん:
私たちふたりが結婚式を“やる意義”を考えたら、家族婚がベストだと思ったからです。一般的な結婚式だと、親族だけでなく職場の上司や同僚、友人も呼びますよね。もちろんみなさん私たちにとって大切で、感謝を伝えたい人たちです。でも、それぞれ感謝の伝え方や温度感が異なるというか……。
例えば、結婚式の定番のひとつに「両親にこれまで育ててくれた感謝を伝える」というイベントがあると思うんですけど、それを友だちや同僚に見られるのはなんとなく気恥ずかしい(笑)。感謝を伝えたい人みんなに集まっていただき、開催する式ももちろん素敵です。でも私たちが結婚式をあげるなら、“家族”だけ、“友人”だけのように、属性の近い人同士が集まり、その場にいる人全員が共有できる思いや話題でつながる時間にしたかったんです。
美由紀さん:
家族と友人でお祝いの場をそれぞれ設けるとしたら、友人たちとはみんなで盛り上がりたいからパーティをメインに、家族は想いを伝える場にしたいから式をメインにできると良さそうだなと思って。それで、私たちの結婚式は家族のみで行う“家族婚”にしました。
家族婚の場をIWAIにした理由は?
美由紀さん:
私たちの疑問に寄り添ってくれたのがIWAIだったから、ですかね。「これって何で必要なんですか?」と聞いて、「決まりだからです」と返ってきたことが一度もないんです。
私、何かを選択するときは背景や意義をすごく大事にしているんです。例えば婚約指輪を買うときは、カラット数よりも誰がどんな想いで作ったものか、その想いに共感できるかを重視しました。結婚式も、やるからにはすべて納得した上で行いたい。
それで、初めてIWAIに見学に行ったとき、「なんでバージンロードはお父さんとだけ歩くのか」「なんでファーストバイトの儀式が必要なのか」「なんで神父の前で愛を誓わないといけないのか」「そもそも何のために結婚式をするのか、私たちなりの意味を見出したい」って担当の方を質問攻めにしちゃったんです(笑)。でも、そんな私の問いに対して「定番だから」「そういうものだから」とは言わず、「ふたりが納得できる答えを一緒に探しましょう」と言ってくれて。それを聞いて、「IWAIで式をあげたら、絶対にいいものになる」って直感したんです。
太一さん:
美由紀さんの直感力はすごいんですよ。私と初めて出会ったとき、「この人ときっと何かある」とピンと来たらしいですし(笑)。
また、IWAIの“空間”も決め手になりました。豪華な装飾やケーキカット、お色直しといった一般的なコンテンツはないけれど、思い出の品を飾るギャラリーや、自然と会話が生まれる余白がある。家族のみの式だからこそ「どうしたら思いが伝わるか」を重視したかったので、IWAIの落ち着いた空間やシンプルなプログラムは私たちの考えにドンピシャでしたね。
いい準備が、いい結婚式を創る
IWAIで家族婚をすることが決まってから結婚式当日までで、印象に残っていることはありますか?
美由紀さん:
実は、「意味を見出したい」と豪語したわりに、私も太一さんも仕事に追われて思うように準備を進められていなかったんです。
太一さん:
打ち合わせがない日はもちろん、結婚式の打ち合わせがある日もお互い仕事で忙しくて。打ち合わせ直前まで仕事をして、慌てて参加するってことがしばらく続きましたね。そんな私たちに、担当プロデューサーの添田さんが根気強く向き合ってくれました。打ち合わせのたびに「どんなことをしたいのか」「それはなぜしたいのか」と問いかけてくれたので、少しずつやりたいことが形になっていって。
美由紀さん:
添田さんが、「いい準備がいい結婚式を創るんです」と何度も伝えてくれたんです。それを聞いて、「今の状態で、私たちがやりたいことって本当にできるんだっけ?」って太一さんとふたりで話し合う時間が増えていきました。そして、最後の打ち合わせの日に「私たちがやりたいのはこんな結婚式です!」と一枚の紙にまとめたものをIWAIに提出したんです。それを見た添田さんから「すべてIWAIで叶えられますよ」と言われて。
ちなみに、おふたりが実現したかったことは何だったんですか?
美由紀さん:
ふたりで話し合いを重ねているうちに、私たちは「家族に感謝を伝えたい」「家族に“ふたり”を知ってほしい」から結婚式をあげたいんだと気が付きました。そのためには、私たちふたりも含めた、家族全員が主役になるような式にしたい。私たちふたりの紹介はもちろん、家族全員の紹介をしっかり行いたいと思ったんです。添田さんに提案いただいた、私たちが家族を一人ひとり紹介する”ゲスト紹介”や、家族のことを紹介する冊子は、まさにそんな思いが叶うコンテンツでした。
太一さん:
ほかにも、持っていた疑問についてひとつひとつ一緒に解決策を提案してくれたのも嬉しかったですね。例えば、先程話した「なんでバージンロードはお父さんとだけ歩くのか」については、添田さんと相談してお父さんとお母さんそれぞれに役割を持っていただくことにしました。一般的な結婚式同様、バージンロードはお父さんと一緒に歩くけれど、お母さんに餞(はなむけ)の言葉を送ってもらう。そうすることで、私たちが抱いていた「両親どちらにもお世話になったのに、父親にだけ役割がある」という違和感を拭うことができました。
添田さんが親身に私たちの疑問に寄り添って、納得のいく方法を一緒に考えて提案してくれるのは本当に心強かったです。
自然と素直な気持ちが溢れる、余白のある結婚式
無事準備を終えて、迎えた結婚式当日。IWAIに到着したときの気持ちはどうでしたか?
太一さん:
実は、会場に着いてから結婚式で着る予定だったシャツを忘れたことに気がついて。添田さんに相談したら、私が準備をしている間に近くのドレスショップに駆け込んで新しいものを手配してくださり、本当に助かりました……。しょっぱなからそんなトラブルがあったので、「もうこれ以上焦ることはないだろう」と落ち着いて式に臨めましたね(笑)。
美由紀さん:
私は不安が大きかったかもしれません。今日まで大切につくりあげてきたものが、大切な人たちにちゃんと伝わるかなって……。
でも、挙式の前に私は私の家族と、そして太一さんは太一さんの家族と対面する時間があって、そのときに緊張がほぐれました。家族と顔をあわせた瞬間、これまでの思いがこみ上げてきて泣いてしまったのですが、「ちゃんと感謝の気持ちを伝えたい、今日はそういう日だから」となんとか口にすることができて。それを家族も泣きながら聞いてくれて、それがすごく嬉しかったですね。
また、私たちが準備している間、式に参加する家族は私たちが参列者一人ひとりに書いた手紙を読んだり、思い出の品を展示したギャラリーを観たりする時間がありました。式が終わってから動画でその様子を見たのですが、みんなが幸せそうな顔をしていて……。そんな家族の姿を見て、胸がいっぱいになりました。
太一さん:
式の前に両親と対面する時間は、なんだか不思議な感覚でしたね。私の父も母も、わりと自由に育ててくれるタイプで家族仲は良い方だと思うのですが、これまで腹を割って話す機会ってほとんどなくて。でも、この場所だと感謝の気持ちを素直に伝えられたんです。
両親との対面も終わり、いよいよ挙式本番。おふたりにとって、どんな時間になりましたか?
美由紀さん:
すごく暖かい時間でした。印象的だったのが、これまで何度も打ち合わせで訪れた会場が、この日は違った“顔”に見えたんです。ふたりで来たときも“いい表情の場所だな”って思っていたけど、この日はもっと暖かく輝いていて。それって、“ふたりの家族”が交わったから表れた顔だと思うんですよね。ふたりだけでも、私の家族だけでも見れない顔。
本番の挙式会場を見て、「家族になるってこういうことなんだな」と思えました。
挙式後はどんなお気持ちでしたか?
太一さん:
さすがに挙式は緊張したので、肩の荷が下りた感じでホッとしました。また、挙式では家族で話す時間はないので、そのあとのパーティが楽しみでしたね。
あとIWAIは食事が美味しいので、それも待ち遠しかったです(笑)。
“家族だけ”のパーティはどんな時間でしたか?
美由紀さん:
まず嬉しかったのが、お互いの家族が楽しそうに交流していたこと。パーティ会場にそれぞれの家族のアルバムを置いていたのですが、それを両家の祖父母が談笑しながら眺めていて。お互いの家族が“家族”になることがこの結婚式の目的だったので、すごく良い時間でした。
太一さん:
ふたりの人生を振り返る、“ライフストーリー”の上映も良かった。まるで自宅にいるように、テレビの前に家族が揃って身を寄せ合ってムービーを見て。あとから、「ふたりがどんな人なのか、詳しく分かって嬉しい」「素敵な“ふたり”だね」と言ってくれたゲストもいました。
美由紀さん:
私たちがぜひ実現したかった、親族一人ひとりの紹介もパーティ中にできました。特に、仲良しだけど会うといつもふざけあってしまう妹を、「嫉妬してしまうくらい、かわいくて素敵な妹です」とみんなに紹介できたのは良かったですね。妹とふたりだとふざけてしまうけど、太一さんや他の家族もいたら勇気を出して本音を話せました。
料理にも家族との思い出を詰め込んだんですよね?
太一さん:
コース料理の一部を変更して、私たちの思い出のメニューにしてもらいました。私が小さい頃、父がよく作ってくれたミートソーススパゲッティ。加川家でお祝い事があったときに食卓に並ぶというミートローフ、そして私が美由紀さんにプロポーズをしたときに食べた汁なし刀削麺。メニューの紹介とあわせて、そのメニューにまつわるエピソードも紹介することで、家族も昔を懐かしみながら食事ができたかなと思います。
美由紀さん:
また、ファーストバイトをしない代わりに、私たちが大きな釜からゲストひとりひとりにご飯をよそいました。
ファーストバイトは結婚式の定番イベントですが、私たちふたりにはどうしてもその背景がしっくりこなくて……。ファーストバイトは、「一生食べるものには困らせない」と「一生美味しい料理をつくります」って意味を持つらしいんですよね。私と太一さんは、ふたりとも平等に稼ぐし、ご飯だってふたりとも平等に作っています。そういう意味で、ファーストバイトよりも「みんなで取り分ける」釜飯のスタイルが私たちにはあっていると思ったんです。
本当に、細部までわたしたちの思いを汲み取ってくれて、納得度の高い式ができました。
IWAIのパーティでは、締めくくりにゲストからふたりへ向けた手紙を書いていただいています。特に美由紀さんは、式が始まる前「こだわりがみんなに伝わるか」を心配されていましたが、みなさんからの手紙を読んでみてどうでしたか?
美由紀さん:
手紙を読みながら、まるで答え合わせをしていくような気持ちでしたね。「ふたりのことが知れてよかった」って言葉を見て、「わたしたちの伝えたかったことがちゃんと伝わったんだ」と嬉しくなりました。式が終わってから、帰宅後お酒を飲みながら何度も読み返しましたね(笑)。
太一さん:
今回の結婚式では、「家族に“ふたり”を知ってほしい」、つまり、”ふたりでいるときのふたり”を知ってもらうことをテーマに掲げていました。家族とはもう何十年も一緒にいるけど、家族といるときは”家族に見せる自分”しか見せていませんでした。でも、本当はもっといろんな顔があるんですよね。そのひとつが、美由紀さんという大切な人と一緒にいるときの顔。最後にいただいた手紙を読んで、私たちの新たな一面を家族に届けられたんじゃないかと思えました。
IWAIの家族婚は、大切な“家族”が増えるきっかけになる
おふたりは「家族に“ふたり”を知ってほしい」のほか、「家族に感謝を伝えたい」もテーマに掲げていましたが、結婚式後に家族との関係に変化はありましたか?
美由紀さん:
素直な気持ちを家族に伝えやすくなりました!これまでは大事なことも茶化して言ってしまうことが多かったのですが、結婚式のときに家族に素直な気持ちを伝えられたからか、普段からストレートに感謝の気持ちを言えるようになったんです。
太一さん:
私も、家族同士向き合って話すことが増えました。また、「美由紀さんと美由紀さんの家族」「私と私の家族」だけではなく、それぞれの家族の関係にも変化があったんです。
結婚式以降、美由紀さんは私の実家によく遊びに来るようになったし、私も美由紀さんの実家やおばあさんの家、また、美由紀さんの実家と仲良しのご近所さんの家に遊びに行く機会も増えました。結婚式をきっかけに、私も美由紀さんも“家族のつながり”が広がりましたね。
最後に、ふたりにとって“結婚”とはどんなものかをお聞かせください。
美由紀さん:
結婚とは、私の家族と太一さんの家族が“ひとつになる”ことだと思います。私は、家族って「守りたい存在」だと思っているんです。これまで私にとっての守りたい存在は、自分自身の家族と太一さんでした。でも、彼が家族に大事にされてきたのを肌で感じて、私にとってかけがえのない存在である彼を大事に育ててくれた、彼の家族も「守りたい存在」だと思うようになって。そのきっかけが“結婚式”でした。
太一さん:
私も、結婚を通じて大事な人が増えましたね。極端な話、もし美由紀さんが亡くなってもきっと私は美由紀さんの家族と仲良くし続けるだろうし、逆の場合でもきっと仲良くしてくれるんじゃないかなと思います。そんな唯一無二の存在が増え、いつの間にか家族になっていく。結婚とはそういうものと自然と思えるようになったのが、“結婚式”でしたね。
全員で思いを共有できる場にしたくて選択した「家族婚」。家族婚を選んだから、そして私たちの本意を汲み取ってくれるIWAIだったから、大事な“家族”が増えたのだと思っています。
執筆:仲奈々
編集:池田瑞姫
結婚式写真撮影:kuppography