2021年春にスタートし、今回で1年を迎えるふうふの始まりを残すシーズンイベント「ふうふ始季」。
本記事では、2022年春 ふうふ始季にご参加くださったおふたりのインタビューをお届けします。
ふうふ始季とは?
「ふうふ始季」は、婚姻届やパートナーシップ宣誓書の提出、事実婚等における「ふうふの始まり」が、意外とあっさりしているという皆さまの声を受けてスタートしたイベントです。
ポートレート撮影と婚姻届に代わる“始季録”でふたりの今を残し、これからも思い返したくなるような時間をお届けしたいと考えています。
結婚した感がない入籍
今回、ふうふ始季に参加くださったアキヒロさんとユウカさん。
ふうふ始季は、以前からCRAZY公式Twitterをフォローしていたユウカさんが見つけたそうです。
ユウカさん:
「ふうふの始まりを残す」という発想に「なるほど!!」と思ったんですよね。
入籍した人たちの「自撮りだけだった」や「あっさり受理された」といった話を聞いて「確かに入籍ってあんまり結婚した感ないよな」と感じていました。
何かの形で残せたらいいなと思ったんですよ。
実際、入籍はどんな感じでしたか?
アキヒロさん:
ふたりで入籍届を提出して、写真は自撮りで撮ったくらいです。
ユウカさん:
フォトブースみたいなのがあるんですけど、周りに人がいて恥ずかしくて、外で一瞬撮って終わっちゃいました。
アキヒロさん:
役所ってなんだかちょっと、写真を撮っていい雰囲気じゃないですよね。笑
「ふうふを始めたんだ」生まれた実感
入籍届を出して、結婚したんだ!という実感はありましたか?
アキヒロさん:
正直、実感はまだそんなになかったですね。
ふうふ始季に来てようやく、「本当に結婚したんだな」と実感し始めました。
ユウカさん:
私は書く名字が変わって日常の中でふと感じることはあったんですけど、しみじみ感じることはなかったです。
でも今日のふうふ始季は「ふうふ始めたんだ」ってじっくり感じました。
「ふうふだから」写真撮影で感じた変化
ふうふ始季には「ポートレート撮影」がありますが、これまでもふたりで写真撮影にいくことはありましたか?
ユウカさん:
私は思い出集めが好きなので彼が付き合ってくれて、これまで3回くらいカメラマンさんにお願いして撮ってもらったことがあります。
なので、初めてではなかったです!
今まで写真を撮った時と何か違いはありましたか?
アキヒロさん:
心持ちが違いますよね。
「お付き合いだから」っていうのじゃなくて、「ふうふですから」っていう、ある意味どっしり構えている感じがあって。
ふわふわしたこれまでと比べると、足元固めて頑張っていかなきゃとしみじみと感じてますね。
ユウカさん:
ふうふになってしっかり写真を撮るのは初めてで、「ふうふなんだよね」とじんわりしながら撮ってもらって、確かに地に足ついた感があります。
カップルもカップルでいいんだけど、ふうふもまたとてもいいなと思います。
「もう家族だもんな〜」って思いながら、始季録を書いたり写真を撮っていただいたり、なんだか感慨深いです。
「大切な人との時間を1番大切にしたい」
ふうふ始季では、ポートレート撮影の前におふたりのことを残していただく「始季録」がありますが、その中で何か印象に残ったものはありますか?
アキヒロさん:
「自分にとって相手がどんな存在か」という質問ですね。
あ〜それ聞いてくるか〜すごいいいとこついてくるな〜と思いましたね。
僕は、「心から信頼できるリトマス試験紙」と書きました。
自分には感覚が世間一般とずれているところがあると思っていて、そんな中でもユウカさんが「それちょっとどうなの」ってはっきり言ってくれるところが僕としては非常にありがたくて。
人の形を保っていられるのはユウカさんのおかげですね。笑
ユウカさん:
笑
私は、「アンカー」と書きました。
ひとりだとあらぬ方向へ暴走しがちなタイプなんですけど、それをちゃんと現実的な目線で引き止めてくれたり、みえていないところを教えてくれたりするところがあって。
船のいかりのようにちゃんと私を引き止めていてくれる人みたいなイメージです。
ユウカさん:
あらためてふたりのことを振り返ってみて、仕事も忙しいけどそれを言い訳にはしたくないと思いました。
ふたりだから行けるところも、やりたいこともあるだろうし、どんどんそれをやっていきたい、やってみませんかって思いました。これからが楽しみです。
アキヒロさん:
今日のイベントを通して、ふたりのこれまでのことや今、これからに想いを馳せてみて、こういう時間って大事だなと感じました。
そして何より、大切な人との時間を一番大切にしたい、と。
それに、同じ時間を過ごすにもその質が大切だと思うんです。
そのためにも、何を感じているのか、どうしていきたいのかを話し合える関係性を重ねていきたいと思います。
思い出は、ふたりの自信になる
ふうふの始まりを丁寧に残した今、「思い出を残す」とはおふたりにとってどんなことですか?
ユウカさん:
今はこの瞬間しかなくて、時が経つとどうしても忘れていっちゃう。毎日残すのは難しいから、節目節目だけでも残していきたいなと思っています。
その記録がその瞬間を思い出させてくれるし、見返した時の発見もある。
私にとって思い出を残すのは、自分の中に大事なものを貯めていくようなものですね。これからもどんどんやっていきたいと思ってます。
アキヒロさん:
思い出を残すのが得意なユウカさんのおかげで写真を残すようになってから、記録は「その時確かにこの人とこの場所にいて自分はこういうことをしていたんだ」って確認させてくれて、流れていく時間の中で自分たちの自信になるものなんだと気づきました。
「僕は確かにこの人とこの人生を歩んできたんだよ」っていうのをこれからも残していきたいです。
ユウカさん:
嬉しい〜!!
節目の写真はもちろん、その時のふたりの価値観やそれまでのこと、それからのことも文字にして残していきたいです。
アキヒロさん:
映像も良さそうだよね。楽しみだね。
これからの支えになる「ふうふの始まり」
「『今の自分とパートナーがあるのは何があったからか?』を振り返るのは、簡単なようで意外と難しくて、記録がないとできないことだと思うんですよね。いつか、自分が何を経て今の自分になったのかを振り返るためのものは、何かしらの形で残していきたいと思います」と話してくれたアキヒロさん。
「思い出を残す度にふたりの信頼関係や絆が深まる。さらに見返して思い返す度に新しく色付けがされて、昔の思い出ほど深みが出る。それがふたりの関係を強くしてくれると思うんです。私たちのこれまでがあるのも、それがあったからだと思います。だからこれからも大事にしたい」と伝えてくれたユウカさん。
おふたりにとって今日の記録は、これからを彩る思い出になるのだとお話を伺いながら感じました。
これからもふうふ始季は、多くのおふたりのこれからの支えになる「ふうふの始まりの記録」をお届けしていきます。
執筆・編集:池田瑞姫
バナー写真・文中ポートレート写真撮影:Lovegraph ぎもちゃん