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女性のキャリア特集〜幸せな妊婦の働き方〜

お腹をぽこっと膨らませて、誰よりも幸せそうに働く女性。CRAZY WEDDINGのプロデューサー(2017年1月現在)、日出美紗子さんです。多忙と言われるウェディング業界で、妊娠が発覚してからも働き続けてきた彼女。妊婦ゆえの働き方や、自身の変化について聞いてみました。

妊娠への理解がある環境

― 日出さん、ご懐妊おめでとうございます!確か妊娠が発覚したのは、4周年イベント「beyond」*1の直後ですよね。

日出さん:そうなんですよ!イベント終了後の帰り、タクシーに乗った瞬間から車酔いみたいに気持ち悪くて。翌日の朝まさか……と思って検査してみると、そのまさかでしたね(笑)。

― 妊娠したことで、何か変化はありましたか。

日出美紗子(Misako Hinode) 新卒でシェイプアップハウスに就職し、その後リクルートキャリアで営業を経験した後、2015年の8月に株式会社CRAZYへ転職。CRAZY WEEDINGのプロデューサーとして何組もの結婚式を創る。 

日出さん:急に体調が悪くなって、お客様に迷惑をかけてしまわないかは考えたかな。この仕事は荷物を運ぶことが多く、体力的にもハードです。だからこそ、すぐに働き方を変えなきゃ!と思い、検査結果がでると同時にCRAZY WEDDING代表の理恵さん(遠藤理恵)に報告をしました。

一般的には安定期に入るまで、あまり公表はしないと聞きますが、お客様に迷惑をかけない為にもすぐに伝えて、引き継ぎの準備をしないと、って思いましたね。

― 仕事内容は具体的にどう変わったのでしょうか。

日出さん:担当のお客様との関わりや、クリエイティブな演出といった、私じゃないと出来ない仕事だけを請け負うようにしました。細かいオペレーションや準備物の用意などは、他のチームメンバーに引き継いでもらいましたね。本当にたくさん助けてもらいましたよ。

気持ちが前のめりなのに体がついていかない時は、敏感に気づいてくれて、声をかけてくれたり。反対に気持ちが乗れていなくて後ろ向きになっている時は、今までと変わらず「やれよ!」と鞭を打ってくれたり(笑)。

CRAZY創設4周年イベント『beyond』ではメイン司会と、コンテンツの1つであるラジオのパーソナリティを務め、会場を笑いの渦に巻き込んだ。

― 日出さんが妊娠されてから、チームの結束がまだ一段と強くなったと聞いています!上司である理恵さんが子どもを産んでいるので、妊娠への理解がある環境というのは良いですね。

日出さん:妊娠後、仕事の引き継ぎでみんなに迷惑をかけてしまうことに後ろめたさを感じていたけれど、理恵さんが「今は、赤ちゃんにとって本当に大事な時期だから、ちゃんと自分を大事にして」と言ってくれて。そんな風にみんなが連携して、私の身体のことを労わってくれていたように感じます。

幸せな妊婦でいることが、周囲への貢献

― 仕事だけでなく精神的にもいろんなサポートを受けられたんですね。

日出さん:ダイニングチーム*2にはランチのメニューを、油物からさっぱりとしたソーメンに変更してもらったり、「どうしてもカリカリ梅食べたい!」とお願いして用意をしてもらったりもしました(笑)

実は私、妊娠してからすごく変わったんです。等身大の自分を受け入れることができるようになったというか。これまでは、出来ない自分を見せることが苦手でした。でも妊娠して体調的にどうしようもできない状況だと、周囲のサポートを受ける以外ないじゃないですか。

最初は申し訳なさと、身体が思うように動かないことへの苛立ちが大きかったのですが、徐々に変わっていったんです。背伸びをすることや、周囲と比べてどうとかじゃなくて、今自分が出来ることで、みんなに貢献していこうと思えたんですね。

そして「自分の身体を大事にしてね」という、みんなのサポートを素直に受け入れて、幸せな妊婦でいることが1番みんなに良い影響を与えられると開き直れたんです。

― そうだったんですね。周囲と支え合いながら幸せそうに働く日出さんをみていると、妊娠をしてからも働く女性へのイメージが変わりそうです。

日出さん:それは嬉しい。妊娠中に働くことが、“ 苦しそう “ではなく“ 幸せそう “だと思ってもらえる働き方をしていきたいですよね。

諦めを無くしたい。面白く楽しく生きたい。

― ちなみに妊娠を機に、退職することは考えたのでしょうか。

日出さん:全く考えていませんでした。もともと子どもや家庭環境に左右されて、何かを諦める人生は送らないと決めていたんです。実はCRAZYに入社した理由もそこなんです。

やりたいことを諦めないで楽しく面白く生きたい。そして「日出があんなに楽しそうにやっているなら、私もやってみようかな」とか「そんな選択肢もあるんだ!」と前向きに思える人が増えたらいいなと思って。

私は昔から、母親や祖母から「自由でいいね」と言われてきたんです。それは、母親は早い時期で結婚と出産をしていて、自分の人生を選ぶ自由が少なかったから。祖母は「私の時代はこうだったから」という環境の影響があったから。

そういう家族の姿を見ていたからこそ、自分が“ やりたい!” とか “ こうしたい!” と思ったことは、創意工夫をしてでも諦めないでいたいと、強く思っていたんですよね。

― なるほど、日出さんのその想いはプロデュースされた結婚式にも表れていると感じますね。

日出さんがプロデュースした結婚式。コンセプトは、人生をまるでショーのように生きる新郎新婦を表現した「THE RED CARPET」。

日出さん:嬉しいです!昔から目の前の人を楽しませること、エンターテイメントを提供することが何よりも好きだったんです。前職時代は週に3回くらい合コンを企画していて、「どうせ毎回やるんだったら大規模にして一気に開催してしまおう」と思い、30人規模の合コンを仕掛けることもありました(笑)。とにかくやりたいことをして、周囲と共に面白く楽しく生きることが、私にとっての譲れない生き方なんです。

― 最後に、今後の抱負を教えてください。

日出さん:赤ちゃんを産んだら、ソッコー仕事に完全復帰すること!(笑)。この先10年くらいは、子育ても仕事も楽しみながら挑戦し続けたい。その後には「人生ってこんなに楽しくて面白い!」みたいな講演をして回る、イケてるおばちゃん・おばあちゃんになりたいな。綾小路きみまろさん並みの笑いも取りながら(笑)。

 


日出さんがプロデュースした「THE RED CARPET」というコンセプトの結婚式動画。新郎新婦の個性とエンターテイメント性をかっこよく表現している。

 

 

*1 4周年イベント「beyond」
毎年CRAZYでは周年イベントを実施している。ちょうど4周年に開催したイベントのコンセプトが「beyond」だ。この時期は情熱大陸などの多数のメディアに取り上げて頂き組織が大きく拡大した反面、創業の原点や大切にしたいものがどんどん失われていく苦しさを味わった。beyond“ 全てを超える ”という言葉は、メンバーひとりひとりが目の前の現実に向き合い超えていくという覚悟が込められている。

*2 ダイニングチーム
CRAZYの健康的な食を提供しているチーム。いわばCRAZYの「お母さん」。毎朝のおにぎりや、昼食、そして夜のご飯、さらにはお菓子までを手作りで作ってくれている。

 


※CRAZYは共に働く仲間を探しています

編集:高橋 陽子

水玉綾(@maya_mip)
Aya Mizutama

CRAZY MAGAZINE編集長。フリーランスのライター・編集者。働き方・組織論などのビジネスシーンから、個展やポエミーな文章まで幅広く担当。世の中が美しくなる編集を大切にしている。吉本ばななさんのTUGUMI、ミヒャエル・エンデさんのモモが好き。

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