2017.01.11

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CRAZY WEDDING 遠藤理恵の素顔に迫る

山川咲のバトンを受け継ぎ、CRAZY WEDDING 最高執行責任者に就任した遠藤理恵(以下、理恵さん)。事業の経営をしながら一児の母でもある彼女は、この冬Forbes Japanが主催するJAPAN WOMEN AWARD 2016*を受賞したことでも注目が集まりました。

遠藤理恵(Rie Endo)CRAZY WEDDING COO 株式会社CRAZYの創業メンバーの1人。人材教育コンサルティング会社に、CRAZY WEDDING創業者である山川咲と新卒同期として入社。1年目で32年ぶりの営業記録を更新する。その後、山川と再会し一緒に株式会社UNITED STYLE(現株式会社CRAZY)を創業。プロデューサーとして数多くのウェディングに携わる。2015年に第1子を出産し育休を経て、最高執行責任者(COO)として復職。JAPAN WOMEN AWARD 2016受賞。

*日本最大規模の活躍女性&企業表彰アワード

母であり、妻であり、経営者である彼女の素顔に迫ります。

― 早速ですが、おめでとうございます。JAPAN WOMAN AWARD 2016を受賞されて、どんな心境ですか。

理恵さん:いままでやってきたこと、積み重ねてきたことの結果だと感じています。家族、仲間、お客様、本当にたくさんの人に支えてもらいましたね。

― 特に旦那様の遠藤孝浩さんも2016の7月からCRAZYに転職して働いていますよね。 遠藤さんが早く帰宅して子どもの面倒を見るなど、夫婦間での協力体制が築かれてますね。

理恵さん:旦那がCRAZYで働くと決めてくれたから、圭都(息子)と一緒にオフィスに出社できるようになったんですよね。

出産後、育休から復職するとき、実はものすごく葛藤がありました。圭都ともっと一緒にいたいと思う自分がいたから。復帰後も、ついつい帰宅が夜遅くなることもあって、圭都との時間を取れない自分を責めてしまったり。

でも、旦那は「理恵ちゃんらしく進んだらいいよ」って。いつも支えてもらっていますね。

― 受賞の裏には、夫婦の協力があったんですね。

左から旦那の遠藤さん・お子さんの圭都くん・理恵さん

理恵さん:夫婦の協力ももちろんだけど、二人共が忙しい時は私の母や、会社ではシッター専属スタッフに面倒を見てもらうなど、本当にいろんな人たちに支えてもらっています。

― 多くの人に支えられている理恵さんですが、お人柄がそうさせているのだと思います。普段メンバーとの関わりの中で意識していることはありますか。

理恵さん:もし目の前の人が何か間違えた行動をした時には、それを可能性として見るのか、課題として見るのかは意識していますね。「この子はできない」というスタンスって相手に伝わるじゃないですか。私自身そんな接し方をされたらすごく悲しいし、何も良いことは生まれないと思うんです。だから、どんな時もその人が持ち得る最大限の可能性を見るようにしていますね。

あとは仲間がいるからこそ、立ち向かえることが多いと思うんです。 一人では目指すことすら怖いもの。いつだって、みんなと一緒に目指そう!と走ってきましたね。

― そのような関わりは、どのような原体験から生まれているのでしょうか。

理恵さん:高校時代に部活で全国を目指していた時の恩師や、新卒で入社した会社の上司にそうしてもらってきたからですね。でも私も、初めてメンバーを持った時は本当に苦労しましたよ。自分だけの営業数字なら出せるけど、メンバーの営業数字は出ない。メンバーの数字を追ううちに自分の数字も落ちたりして。とにかく不安でしたね。

その後転職して、メンバーのことを「きっとできるよ」と信じて関わるように変えてみたんです。すると、みるみるうちに成果が出るようになったんです。そこからですね。メンバー一人一人に幸せになってほしい、そのためにはどんな関わり方がベストなんだろう?と考えるようになりました。

― 尊敬する人や模範とする人はいますか。

理恵さん:新卒時代の上司ですね。本当に凄まじかったんです。その方が『根底に愛を根差すことが重要だよ』と話していたのだけれど、当時は全然わかりませんでした。だから、たくさん観察していましたね。すると、そういう人たちの関わり方に共通点を見つけたんです。

― どんな共通点だったんですか?

理恵さん:彼らは、ビジネスなのに、仕事なのに、損得で相手と接していないんです。それってすごく難しいこと。でも、それができるから素敵な人だと感じるのだと、改めて尊敬しましたね。

また私は、ビジネスライクの上司の下で働いたこともあって。その時、これまで疑ったことのない自分の価値を初めて疑ったんですよね。本当にその間は暗黒時代です。

理想的な上司と心が折れるような上司、その両方と働いた経験があるから、チームメンバーへの関わり方を大切にしているのだと思います。

― 経営の中で大切にしていることはありますか。

理恵さん:360度、どこから見ても誠実であることですね。私は新卒時代に、会社の営業記録を塗り替えて表彰されたことがあるのですが。

当時はお客様の紹介だけで営業をしていたんです。誠実である姿勢を大切にしていたからこそだと思っています。まだまだ経営者としてひよっこですが、着実に進んでいきたいと思います。

― 今後はどんな風にしていきたいと思っていますか。

理恵さん:やっぱり働いているメンバーが誇りを持って働けることを大切にしていきたいですね。CRAZY WEDDINGは人生が変わっていく瞬間、自分の意志で生きる人が増えていく瞬間を感じられる、本当に偉大な仕事だと思うんです。

また子どもを出産し、ママになっていくメンバーもどんどん増えているので、働き方を柔軟にして、メ安心して育児と仕事両方を全うできる経営をしていきたいと思います。

母として、経営者として。多くの人たちが誇りを持って働ける環境を作るため、これからも遠藤理恵の挑戦は続く。

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編集:水田 真綾 Share Tweet

下 毅 TAKERU SHIMO


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