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< 渡部恵理インタビュー > まだ見ぬ家族に会いに行く旅

 

どこまでが、家族なんだろう。

 

そんなことふと考えるきっかけをくれたのが、今回私がインタビューをさせて頂いた渡部恵理さん。CRAZY特有の休暇、Great Journey 制度を利用して彼女が向かったのはカオハガン島というセブ島から船で1時間ほどの小さな島。彼女にとって、このGreat Journey は今後の人生にどんな意味をもたらしたのか。カオハガン島での活動だけでなく、そこにたどり着くまでの彼女の魅力に迫る。

 


渡部恵理 (Eri Watanabe ) / プロデューサー

PROFILE

一枚の「ハゲタカと少女」という戦争や平和を訴える写真に、わずか3歳ながら震えるほどの衝撃を受け、戦争、平和、命について考えるようになる。「一度は生まれたこの世界を見てみたい」そう感じ、CRAZY入社前に世界一周中へ。旅の最中に出会ったある一人の女性が彼女の人生の大きな起点となり、one love というスタイルを広げていきたいと考えるようになる。その後、crazy weddingで新婦として挙式。愛称は“EVA(エバ)”


 

 

行きつけのカフェ

 

 

 ―カオハガン島の存在を今回初めて知りました!行くことになった経緯と、島の印象を教えてください!

 

「きっかけは、かおりさんという女性との出会い。カオハガン島から5年越しで日本に帰ってきていて、私の行きつけの高田馬場のカフェで偶然お会いしたの。一目見た時に、澄んだ海の中や、自然の中で暮らしている人ってわかるほどの透明感に驚いた。彼女が、癒しとデザイナーを掛け合わせて現地で活動している事を知ったのね。ただカオハガン島に行くとお客様だけど、彼女の生活圏に入ってみたかったっていうのと、アートと自然が共存している島に凄く魅力を感じたんだ。

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カオハガン島にてかおりさんと

 

ほとんど何もないんだけど、全てがある島と言われていてね。満点の星空と、360度囲まれた海には海ほたるが泳いでいて。天にも地にも満点の星空があるような島だった。

 

そこで、似顔絵100人プロジェクトというものを立ち上げて、拙い現地語を使いながら一生懸命話しかけて、島民の似顔絵を描いて回ったり。あとはウクレレを持ち歩いて島民と演奏したり、島のみんなとお決まりのラム酒を飲みながら『日本ってどんな国なの』とか『観光客に買っていただくお土産の次のデザインはどんなのものにするの』『あの島でお祭りがあってね』『あの子とあの子が付き合っていてね(笑)』っていうことを話したりする稀有な体験を約2週間させて頂いたんだ。

 

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専門学校で美術を学んでいたこともあるエバさん
色鉛筆の色合いからも、とても本人の温かみが感じられる

 

ONE LOVE のメッセンジャー

 

 

―少しエバさん自身の事をお伺いしてもいいですか?現在プロデューサーとして活躍しているとお伺いしました。アートに興味があるようですが、どうしてアートディレクターではないのですか?

 

「今、アートチームがやっているアートは、より多くの人にプロフェッショナルとして美しいものを生み出すというアートだと思うの。でも私は、腕がいいかどうか、プロフェッショナルかどうかというよりは、万人がすでに持っているアーティスト性が外に出るようなメッセージとしてのアートをやってみたいの」

 

―詳しく教えてください!!そう思うような経験を実際にされたんですか?

 

ボブ・マーリーのお孫さんに、世界一周中に出会ったことかな。歌を歌って、ダンスを踊って、300人くらいのこころを一瞬にして奪っていく彼女の愛情とか、平和を願う気持ちっていうのが衝撃的で。(ボブ・マーリー:対抗している政治家を壇上の上で握手させるなど、社会的な活動を行っていた伝説のレゲエミュージシャン)

 

私にはOne love(ボブ・マーリーの曲)という芯がある。それは、大いなる一つの愛、つまり、地球っていう一つの家に生まれた家族は繋がっているっていうこと。彼女から、『アートや音楽など表現を通して世界中の歴史を伝える人になってください』という言葉を直接もらったんだ。

 

エバさん 

世界一周中の仲間と、ボブマーリーのお孫さんを囲んで

 

 

命の素晴らしさや、もらった愛に気づくこと、あなたは素晴らしいよって伝えることって、世の中の全ての物が変化していく中で、変わらない普遍的なもの。それをいつも発信して、みんなの目をぱっと戻していけるような人になりたい。実はエバっていうニックネームも、彼女が似合うねって言ってくれてからずっとお気に入り。

 

―凄く、素敵です。

 

目の前の新郎新婦様の式を作りながら、自分もcrazy weddingの元新婦としてこんな式(ONE LOVE というコンセプト)をしたんだよって発信したり、新郎新婦様の意思が表現できる結婚式をつくれていることが現実的にやりたいこととしてつながっている感覚があるよ。

 

 

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CRAZY WEDDING との初めての出会いは、新婦として

 

―先ほど、カオハガン島は「何もないけど全てがある島」とおっしゃっていましたが、 全てとは具体的にどんなことですか?

 

 

家族。家族の愛情。島には時計がないから、三時にニワトリが鳴いたらみんなで人数分の朝ごはんを取りに行く。彼らが大事にしているモノってなんだろうって考えた時に、家族のために働いて、生きて、仕事して。全ての起源が家族だったってことかな。日本では、そこに家族がいても目を合わせる機会が少なかったり、凄く現代的なこともあって、感謝や愛情が薄くなった時のこころの寂しさを感じることが多いからね。大切なものを思いだす凄く良いきっかけになったな。

 

 


 

 

―では最後に、これからどんな想いで、どんなことをしていきたいかもしよければ教えてください。

 

 

ONE LOVEを表現するメッセンジャーでいたい。ボブ・マーリーのお孫さんが私にやってくれたように、大切な人を想って、人間の感情が外に出る、そういう本質的な美しいこころにスイッチを入れていきたいって思っている。

 

今すごいやりたいなと思っているのは、お母さんたちのプロジェクト。母親はどの時代にも絶対いなくならない存在であり、愛情というものの究極の形であると感じているのね。今の母親から未来に向かってメッセージを残していくようなアート活動をしたいと思っています!

 

―one love の表現者としてのエバさんのこれからがとても楽しみです!

 

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洗濯を干してくれて、食器を洗ってくれ、撫でてくれ、何より支えてくれた

大切なエバさんの母親の手のひら 撮影:渡部恵理

 

 


 インタビューを終えて

「伝えたい」の一心が彼女の一つ一つの行動に現れる。あとで調べておいてという一言ではなく、実際に歌ってくれたり、写真を見せてくれたり、身振り手振りを交えたり。彼女の中でのこのカオハガン島への旅は、まさしく自分の原点を改めて見つめ直す原点回帰の旅。この『地球という一つの家』に生まれてきた彼女は、どこへ行っても「ただいま」と言える。そして、誰かを「おかえり」と受け入れることもできるのではないだろうか。


 

writter

田口眞帆

INTERN
田口眞帆
Maho Taguchi

抑えきれない感情やあふれ出る気持ちを素直に表現できている人にココロ惹かれる。イベントや企画が大好きなのは、そのキッカケがたくさん詰まっているから。まさか自分が編集に携わるとは考えてもいなかったけれど、「なんでその感情が出てくるのだろう?」という、想いの根本に触れることのできる毎日は、イベントや企画とは一味違う面白さを私に教えてくれている。

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