こんにちは。CRAZY MAGAZINE編集長の池田です。
CRAZY WEDDINGが運営する自社会場 IWAI OMOTESANDOでは、「建築に一目惚れして会場を即決!」「結婚式はやらなくてもいいかなと思っていたけど、会場建築を観て結婚式をやろうと決めた」等思わず、「会場建築だけで、そんなに心境が変わるの!?」と言いたくなるほどの奇跡が、日々起こっています。
そこで今回は、IWAI OMOTESANDOの開発メンバーとして空間デザインを行った、近藤泰弘(以下、通称:やーさん)に、「結婚式会場建築の考え方」と「開発者的推しポイント」を聞いてみました!
お祝いに「集中」できる建築
IWAIといえば、結婚式の決め手になるほどの建築が一つの特徴です。そのIWAI建築をつくったやーさんは、「結婚式と建築の関係性」についてどう考えているんですか?
これは結婚式に限らないんですけど、「人は建築に従う」と考えています。
建築には、人を無意識に「〇〇」させる力があります。
どう作るかによってその「〇〇」が変わるんですよね。
「人は建築に従う」面白いです・・・!
IWAI建築の、その「〇〇」させるの〇〇は何なんですか?
「集中」です。
集中!?予想外です。
どうして「集中」なんですか?
何よりもそのお祝いの場に集中してほしいと思ったんです。
その瞬間一度しかないお祝いをまるっと味わってほしいと。
人との「関係性」が、結婚式を素晴らしいものにする
つまり、人が集中すれば良い結婚式ができると思ったということですよね?
それはなぜですか?
IWAIの結婚式に必要なのは、人だからです。もっというと人しか必要ない。
そこにいる人たちの「関係性」だけが、欠かせないものです。
「自分にとってこんなに大切な人が集まる機会は結婚式かお葬式しかない」って、婚礼業界にいる私たちはよく聞きますよね?
あ〜聞きます。でもそのふたつって、何が一緒なんですかね?
結婚式とお葬式の共通点って「関係性」なんですよね。
その人との関係性、さらに言うと関係性をつくってきた思い出があるから人は、喜んだり悲しんだり感動したりして涙するんです。
結婚式は、その「関係性」さえあれば成立する。
だから、結婚式は野原でも道端でもできるんです。
それでもIWAIを作ろうと思ったのはなぜですか??
その「関係性」を最大化したいと思ったからですね。
そうすることで、最高の結婚式をつくることができると考えたんです。
だからIWAIの建築は、不要なものを削って、1番大切な「人と人との関係性」を丁寧に扱おうと決めました。
納得しました。IWAIの建築には、「人と人との関係性」に対する信頼が込められているんですね。
その「関係性」を丁寧に扱う建築は、どうやって構想したんですか?
まず、ストーリーを書くことからはじめました。
小説のように、序章から1章、2章、3章・・・とIWAIを訪れた人たちの物語をつくりました。
その物語に基づいて、そこにあるべき体験や建築を具体的に考えていくというプロセスでしたね。
実際に作っていくのは、こだわりすぎて大変だったけど。笑
IWAI開発時の伝説エピソードはたくさんありますもんね。笑 それだけ理想(=物語)の実現にこだわったということだと思っています。
推し① 角の無い挙式会場
そんなIWAIの建築について、そろそろ1番聞きたかったことを質問させてください!笑
やーさんの推しポイント3つは、どこですか!?
3つ!?ありすぎて難しいですね。笑
そうですよね。笑 ここまで話をしてきて、思い浮かぶ場所はありますか?
「集中」という意味で分かりやすいのは、セレブレーションホール(挙式会場)の角ですね。
セレブレーションホールは、角を全て無くしてます。
IWAIの中でも特に象徴的な場所ですよね。
カドを無くした意図はなんですか?
おふたりとゲストには、挙式の「瞬間」に「集中」してほしかった。
この瞬間を最大限感じられる空間にしたかったんですよね。
角を無くすと集中できるんですか?
そうです。
角って人に無意識に意識させてしまうんです。極端な例としては、先端恐怖症なんかが分かりやすいかもしれないですけど。
ちょっとだけ哲学的な話をすると、カドを無くすことで終わりと始まりを曖昧にしたんです。建築にあるカドから無意識に感じる終わりと始まりを曖昧にすることで、体感する時間の概念を減らしたんです。
過去も未来もない、「今この瞬間」に集中できる設計にしました。
その他の光や音、色味等あらゆるものも、この「瞬間への集中」を考えて、細かい設計をしています。
私は、リセットしたい気分になると一人でセレブレーションホールに行くことがあるんです。その理由が分かった気がします。今に集中する、瞑想みたいな効果があるのかもしれないですね。
推し② 違和感を感じさせない、ホンモノだけの空間
セレブレーションホールだけでもたくさんあると思うんですけど、他で挙げるとしたら2つめの推しは何ですか?
全体の話になるけど、イミテーションは一切使っていないということかな。
素材はすべてホンモノ。木材や金属等あらゆる素材にこだわっています。「集中」できる空間のためにベストな素材は何かを、とことん模索しました。
国内では手配できなくて、海外から調達したものも多くあります。
確かにすごいこだわりっぷりですよね。入社1年目に総務を担当していた時、あらゆるものにこだわっていすぎて発注がすごい大変でした。笑
そこまで素材にこだわるのはどうしてなんですか?
冒頭でも話したけど、IWAIは人の力を信じているんです。
だからその「人」の感覚を大事にしたかった。
人には感じ取る力があるんですよね。第六感といわれるような力が。お祖父様の知人の方の様子を見てふたりの関係性を想像して心が動くのも、きっとそういう力だと思うんです。
結婚式では、そこにいる大切な人たちとの関係性に最大限集中してほしい。
だから、無意識に違和感を感じるようなイミテーションやその空間に合わない素材は使いたくなかったんです。
空間としての完成度を上げるためにホンモノにこだわるんだな〜程度に思っていました。そこには深い理由があったんですね。
推し③ いつ来ても最高のお祝いがある“ IWAI ”
そろそろ3つ目を聞きたいと思います!
そんなところ!?みたいなのが聞きたいです!笑
笑
いっぱいあるけど面会ルームかな。
面会ルーム!どうしてですか?
面会ルームにはそれぞれ春夏秋冬と名前がつけられているよね。
実は部屋ごとに木材が違うんです。その季節の木材を使ってます。
季節の木材!!どういう意図があるんですか?
「四季を楽しんでほしい」というシンプルな気持ちです。気づいても気づかなくてもいい。来るだけで、無意識にでも四季を楽しめる場所にしたかったんですよね。
一つの季節を何となく通り過ぎるのではなく、「集中」してみてほしいという願いを込めています。
そして1番は、IWAIとしての姿勢ですね。
どんな日も誰かにとっては大切な日です。
だからこそ、IWAIはその一瞬を大切にし続ける場所でありたいと思っています。
お寺や神社は、毎日綺麗に掃除されている。
三ツ星ホテルで、「今日メンツ弱いんでサービスあんまり出来ないんです。」なんて言われない。
それと同じように、IWAIはいつ行っても最高の「お祝い(=瞬間)」があるんです。
例えが秀逸・・・。一度しか無いその瞬間をまるっと味わえるのがIWAIなんですね。そのために建築をはじめとする、完璧な準備があると。
何度でも、たった一度のお祝いを、大切に祝う場所
「姿勢」の話がありましたが、IWAIってどんな場所ですか?
「また来てくださいね!」っておふたりを見送る場所です。
普通、結婚式場はそれを言っちゃいけないんですよ。笑
でも、IWAIはそれを言うと決めています。
なぜならIWAIは、「結婚式」の飾りや演出を準備しているんじゃなくて、「大切な人たちとの関係性」と「今しかない瞬間」に集中することで、最大限にお祝いができる空間を準備しているから。
結婚式だけでなく、大切な人たちと過ごす節目の時間に寄り添う場所なんです。
いつ来ても、大切な人との大切な瞬間に集中して過ごせる。
それがIWAIの存在意義です。
お祝いに必要なのは、装飾ではなく「人を想う気持ち」
私はこれまで、やーさんの「建築に人は従う」という言葉を聞いて、IWAIは建築で人を誘導することで、より良い結婚式を作っているのだと思っていました。
しかし、そうではありませんでした。
大切な人たちとの「関係性」こそが、お祝いにおいて一番大切なことであり、その「関係性」に最大限集中させるのがIWAIの建築。
誘導ではなく、人を本来あるがままの姿に還していくことで素晴らしい結婚式をつくっているのがIWAIです。
だからこそ、ずっと言えなかった「ありがとう」や「大切に想っているよ」を、まっすぐ伝えられる奇跡が、毎週のように起こるのかもしれません。