株式会社CRAZY(以下、CRAZY)は、「人々が愛し合うための機会と勇気を提供し、パートナーシップの分断を解消する」をパーパスに掲げ、婚礼事業を中心に事業を運営しています。
主力事業であるCRAZY WEDDINGは、業界初のオーダーメイドウェディングプロデュースから始まり、人生を祝う場所 IWAI OMOTESANDOの開業から5年を迎えました。創業から一貫して、人の想いを届け続ける歩みの隣には、いつもクリエイティブがありました。誰かの大切な想いを、受け取ったり、感じ取ったりしてもらうために、必要不可欠なものがクリエイティブだったのです。CRAZYが考えるクリエイティブの概念についてはぜひ以下の記事をご覧ください。
そんなCRAZYが発信するあらゆる企画や制作物を手がけているのがクリエイティブ室です。
最近では社内の制作だけでなく、様々な企業様とお仕事させていただく機会が増えてまいりました。ここであらためてクリエイティブ室の自己紹介をさせてください。
クリエイティブ室とは
構成メンバーは、クリエイティブディレクター、アートディレクター、プランナー、コピーライター。CRAZYにはいくつかの事業部が存在していますが、その全ての事業部とコミュニケーションをしながら企画や制作物を作り上げます。
「事業のブランド価値を伝えたいのだけど、どんな発信をしたら良いだろう?」
「採用イベントをやりたいのだけど、どんなイベントが良いだろう?」
といった、各チームからの相談に対して、デザインや言葉を武器に新しい価値を生み出す役割です。
本記事では、そんなCRAZYのクリエイティブ室の大切にしていることやプロセスを、事例と共にお話させてください。
熱源にアクセスすること
クリエイティブ室では、対社内でも、対社外の方でも「なぜやるのか」「だれのためにやるのか」「どんな理想を描いているのか」と問い続けることや火種を持ち続けることを、大切にしています。それぞれのプロジェクトにある熱源や想いにアクセスし、その熱がチームに、届けたい方に、伝播していく仕事をしたいと思っています。
熱源は時に、目先のKPIやさまざまな周囲の声、自身の恐れによって、かき消されて見えづらくなることがあります。しかしそれは、一時的に見えづらくなっているだけで、どんなプロジェクトにも必ず熱源は存在していると私たちは信じています。だからこそ、第三者視点を持つ私たちが問いを持つことによって、依頼者が本当に表現したかったものに辿り着くことができると思っています。
ここでは、担当事業部と共に、熱源にアクセスしながら制作した事例を2つご紹介したいと思います。
事例1:IWAI OMOTESANDOパンフレット「tamatebako」
―IWAIの持ち帰り用資料を作りたい
というIWAI OMOTESANDO事業部からのリクエストでした。ご結婚式を検討中のお客さまの中には、自宅に帰ってからじっくり検討したいという方や、親御様にIWAIのことを話してから最終決定したいという方もいらっしゃいます。そのようなお客さまに、自宅でもIWAIを思い返していただける資料を制作したいというメンバーの声から始まったプロジェクトです。
―持ち帰って欲しいのは情報じゃない、温もりだった
プロジェクトが始まった当初、お渡しするパンフレットのことを「お持ち帰り資料」と呼んでいました。確かに間違ってはいないのですが、私たちが届けたい読後感とは到底異なる言葉の響きのような気がしていました。そんなきっかけから、この資料で本当に届けたいものをIWAI OMOTEASNDO事業部と共に再定義していきました。
そうして対話を重ねて深めていくうちに、お客さまに本当に持って帰っていただきたかったものは、情報ではなかったと気づきます。IWAIに足を踏み入れた時の高揚感や、人の温もり。家へ帰ってからもこれを開くだけで、IWAIの空気が蘇るような秘密の装置を作りたかったのです。
そんな熱源への気づきから、パンフレットのように気軽にお渡しするのではなく一つひとつ大切にお渡しする形になりました。宝物など大切なものを入れておく箱という意味を込めて「IWAI tamatebako(玉手箱)」と名付けています。
事例2:ビジョンをみるプロダクト「未来手引」
―ビジョンムービーを作成したい
CRAZYでは組織のビジョンを、社員全員が集まる機会や大切な節目に共有する習慣が創業からあります。長年、よりイメージがしやすいという理由から、映像を用いて展開していました。ビジョンムービーはずっと同じものではなく、組織の状況に合わせて内容を更新し、その時々の有志によって自主制作していました。
2023年夏、ビジョンをアップデートするタイミングに際し、代表から「今のCRAZYに相応しいビジョンムービーをつくりたい」というリクエストで始まったのが本プロジェクトです。
―ビジョンを見せて欲しいんじゃない、この手でつくりたいんだ
これまでのCRAZYのビジョンムービーは、会社がこれからどんな事業をしていくのか?世界がどう変わっていくのか?その未来図にワクワクできるようなプレゼンテーション形式で制作してきました。
しかし、今回の制作にあたり、オーナーである代表にヒアリングを進めていく中でたどり着いた熱源は「組織の未来は一人ひとりがつくっている」ということを強く感じられるものにしたいという想いでした。同時に私たち社員も、組織にビジョンを見せてもらうより自分たちが作りたいと思っている。そんな組織の状態がありました。そこで、これまでのビジョンを提示するアウトプットではなく、一人一人が余白を持って思いを馳せられるファシリテーション形式を目指して制作しました。
未来は誰かに見せられるものではなく、自分で手繰り寄せるものだということ。自分で拓くものだということ。それを身体感覚を伴って感じてもらうために、思い切ってムービーというスタイルを取りやめ、蛇腹型の読み物に仕立てました。ワンクリックで再生される動画より面倒ですが、自分で開いて、自分で読む。その動きの方が未来をつくっていく手触り感に近いと思ったのです。
その他の事例についてはこちらをご覧ください。
愛をみるクリエイティブプロセス
熱源にアクセスし続けるということは、正直大変です。必要なアウトプットをするだけであれば熱源を追求せずとも成立するかもしれません。けれど、熱源を手放した瞬間、それはCRAZYの仕事ではなくなると思っています。
ヒアリングや問いを重ね、心からこれだ!と思える情熱や熱源に辿り着き、その熱さそのままにアウトプットまで昇華させていく道のりこそが、CRAZYのクリエイティブだと信じています。
私たちCRAZYは「人々が愛し合うための機会と勇気を提供し、パートナーシップの分断を解消する」をパーパスに掲げています。それをクリエイティブプロセスにおいても体現していきたいと考えています。クリエイティブの現場においても、依頼者と制作者、デザイナーとノンデザイナー、社内と社外など役割が異なれば、それぞれの正義がぶつかることがあることは当たり前です。平行線と思えるような分断も、諦めによって解決をするのではなく、それぞれの熱源に基づいた理想に立ち返ることで一つのゴールに向かうことができると信じています。
さいごに:CRAZYのクリエイティブ室とコラボレーションしませんか?
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
もし皆さまの中にCRAZYのクリエイティブ室にご興味を持っていただけた方がいらっしゃれば、ぜひコラボレーションさせてください。
CRAZYはずっと、社内外問わず誰と一緒に仕事をするかを大切にしてきました。誰と、どのように作るかで、何を届けられるかは大きく変わると確信しています。だからこそ、この記事に興味を持って読んでいただいている皆さまと共に、作っていくプロセスから喜び合えるような関係性を築けたら嬉しいです。
CRAZYクリエイティブ室の得意なこと
・人生の記憶に刻む
結婚式事業をはじめ、お客さまの人生に寄り添うクリエイティブをつくり続けて12年目。結婚式以外にも、企業様の入社式や勤続表彰、社員総会など、人生や企業の節目を彩るクリエイティブを得意としています。人生にとって忘れられない日をつくるお手伝いをさせていただきます。
・社内に新しい風を吹かせる
CRAZYクリエイティブ室は社会への発信だけでなく、組織カルチャーや社内コミュニケーションにおけるクリエイティブ表現も担ってきました。もっと社内に一体感が欲しい!組織のビジョンをみんなで共有したい!そんな想いが生まれた時、まずはご相談いただけたら嬉しいです。
・想いだけの相談も大歓迎
私たちの原動力は何より熱源。熱い想いに突き動かされます。どんなものを作ったら良いかはわからないけど、とにかくこのサービスを届けたい!自分たちのエネルギーを世の中に発信したい!という情熱溢れる経営者の方や、プロジェクトリーダーの方、ぜひ一度その想いを聞かせてください。
例えばこんなタイミングでお声がけください
・入社式や社員総会など記憶に刻む機会をつくりたい
・HPをリニューアルしてもっと会社の魅力を伝えたい
・組織カルチャーを体現するコンテンツやアウトプットを作りたい
・店頭プロモーションの体験設計を考えたい
・ノベルティやプロモーションツールを制作したい
・ロゴをつくりたい
・ネーミングやステートメントを考えたい
・イベントのコンセプトを考えて欲しい
・ちょっと変わった採用イベントをしたい
などなど、アウトプットは様々ですのでまずはコラボレーションの可能性を一緒にディスカッションさせてください。皆さまからのお声がけお待ちしております。