2017.02.21

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世界一周をする企業

「社会人になって世界一周なんてできるわけないよね」
という常識を壊してくれる、クレイジーな文化。

それが株式会社CRAZYのGreat Journey制度(通称:GJ)です。

生きると働くを分けない

Great Journeyとは、CRAZYに所属しながらも、長期休暇を取得できる制度のこと。
つまり社員として会社に籍を置いたまま、無期限で会社をお休みすることができるのです。

“ 生きると働くを分けない ”

これは、CRAZYで大事にしている概念。

いわゆる仕事をしている時間が「働く時間」で、自分のやりたいことをやる時間は「プライベート」。これが多くの社会人の考えかもしれません。ですが、仕事も「自分のやりたいこと」のひとつであるならば、仕事とプライベートの境界線はない。だからこそ、大好きなやりたい仕事をしながらも、世界一周というやりたいことをする時間も選択できるようにしよう。それがGreat Journeyなのです。

妊活のために、休んだっていい

Great Journeyは、何も海外へ旅に行くことだけを指すのではありません。その活用の仕方は多種多様。結婚後に行くことが出来なかった新婚旅行期間として取得する人や、自分の人生を棚卸しするために取得する人もいます。最近とても印象に残っているのは、CRAZY WEDDING大阪支社*1
のブランドマネージャーである岡本佳子が取得した「妊活のためのGreat Journey」。どこかに旅に出るわけではなく、忙しい日常を離れて、ゆっくりとした夫婦の時間を手に入れるための活用でした。

ブランドマネージャーという役職ながら、率先して制度を活用し、自分の人生において大切なことを選んだこの選択に、社内では多くの応援の声が上がりました。

自分が信じるものを、やり続けること

食事のケータリングサービスを提供するCRAZY KITCHEN*2(※2018年7月より、オイシックス・ラ・大地の子会社)グループのブランドマネージャー・土屋杏理は、2016年の9月にGreat Journeyを使って、より今の仕事を探求するための旅に出ました。「アリス・ウォータースのような世界の変え方もあるんじゃない?」そう言われたことをきっかけに。

フランスのニースにあるLa Merendaというお店の前に立つ土屋。ここは、世界中で活躍するシェフである松嶋啓介さんが、ニースでお店を開くきっかけになったと言っていた有名なお店だ。

アリス・ウォータースとは、アメリカカリフォルニア州のバークレーで「シェ・パニース」というレストランを営む一人の女性です。1965年、アリスが27歳のときに始めた、旬のオーガニック食材を使った料理は、今では世界的な人気となり「食事を大切にして、人生を豊かに暮らす」という考え方が世界に広がりました。この革命は“ おいしい革命 ”と呼ばれているそうです。

アリスのおいしい革命について知った土屋は「その場所に実際に行って、空気を感じてみたい」と思い、Great Journeyを取得することにしました。CRAZY KITCHEN*2のブランドマネージャーとして、日頃から食べる人のことを考え、こだわりの料理を追求していた土屋ゆえに、どうせ行くなら世界の食事を巡ろうと決意。アメリカ・バークレー/フランス・ニース/スペイン・サンセバスチャン&バルセロナの3ヵ国に滞在をしていました。

帰国後、すべての場所に共通して感じたのは「原点である信じたことをちゃんとやる」ということだったと彼女は教えてくれました。

「一人のちっぽけな人間にできることは、どれほどのことなんだろうかと思うけれど、今は信じているものがあるから、それを譲らずにやり続けたい」

10日間のGreat Journeyを終えて、今の仕事の原点の気持ちを強めたのでしょう。Great Journeyは、個人の人生だけでなく、仕事にも活かす活用の仕方があるのです。

どこかの本の内容だったでしょうか。「自分が経験し、この目で見て、感じたことのあるセカイしか人は創り出すことができない」という一節。だから人は、そのセカイを広げるために旅に出るのだ、と。

「個人の幸せ」と「事業の成長」の両方を最大化すること*3を目指しているCRAZYにとって、自分のセカイを広げて人生を豊かにすることと、創り出したいセカイを広げていくことは、経営の目的に適ったことだとも言えるです。Great Journeyは、こうした休暇の時間がもたらす価値に光をあてて経営をしている新しい組織文化と言えるでしょう。

*1 CRAZY WEDDING大阪支社
2015年3月から始まったCRAZY WEDDING大阪支社。
2016年に入って「スタッフもお客様も誰もが本音を語れる場所にしたい」という想いで、オフィスをリノベーションした。2017年3月4日(土)に「 RE:CRAZY 」というタイトルで2周年パーティを行うことが決定している。

*2 CRAZY KITCHEN
「食時をデザインする」というコンセプトのもと、作り上げるオーダーメイドのケータリングサービス。彼らが届けるのは、目の前の一皿ではなく、その一皿が纏った、愛情や感謝などのすべての想いを包括した世界観。ホームページはこちら

*3 個人の幸せ」と「事業の成長」の両方を最大化すること
CRAZYでは人間性と生産性の両方を大事にしている。一見矛盾しているとも思われがちな、人が人間らしい幸せな生活をすることと、4倍速のスピードで事業を成長させることの二つを同時に挑むことを理想としている。


編集:高橋 陽子 Share Tweet

水玉綾(@maya_mip)AYA MIZUTAMA

CRAZY MAGAZINE編集長。フリーの編集者・ライター。HR領域の取材記事を中心に、媒体は「未来を変えるプロジェクト」「新R25」「PR Table Community」「BizHint」「FastGrow」等。三度の飯より愛犬が好き??WRITER’S ARTICLES


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