INTERVIEW

だから社員の皆には発信を頑張ってほしい!凡人の僕が見つけた「SNSで自分を磨く価値」

最近は「個」の時代と言われ、個人に信用が集まり、採用をし、営業をも獲得する時代になると言われつつあります。ツイッターでは社名を公開した個人アカウントは急増。しかし、運用を続けることは簡単ではありません。会社の人格とプライベートの人格のすみ分けが必要であったり、コンプラインアスへの不安を抱いたり、有益性が気になって気軽に投稿できなくなったり。

そんななか、株式会社CRAZYの松田佳大さんは、1年ほど前からツイッターの運用に力を入れ始め、フォロワーは現在14,000人に(2019年8月)。「SNSは、外との架け橋であり、自分の成長にも、会社の成長にも欠かせない存在だ」と松田さんは言います。そんな松田さんがSNSに力を入れ始めた背景から、会社員がSNSで発信をするメリットについて、話を伺いました。

「個人と会社の成長は、一人ひとりの発信にかかっている」

松田佳大 Yoshihiro Matsuda /新卒でリクルートエージェント(現社名:リクルートキャリア)へ入社し、営業部全社MVPを受賞。2016年4月にCRAZYに入社。3年間ウェディングプロデューサーを勤めたのち、現在は新規事業であるCCA事業部に所属。

僕は、周りの会社員仲間にも、CRAZYのメンバーにも、SNSで発信することをしつこいくらい薦めていて。各自の成長も、会社の成功も、一人ひとりの発信にかかっているよ、と。

創業して数年の会社って、社会的な知名度や信頼をすぐに築くことは簡単じゃないと思うんです。はっきりいって、普通にしていれば、大きな会社の下に埋もれてしまう。例えば、CRAZY WEDDINGがオーダーメイドの結婚式をプロデュースしていても、多くの人が「結婚式を挙げよう」と思ったら、既存のフォーマルな結婚式を思い浮かべるはず。

今僕が所属しているCRAZY CELEBRATION AGENCY(通称:CCA)だって、完全に事業が被るわけではないけど、競合他社は電通や博報堂、三浦さん率いる株式会社GOとかなんですよ…。そんななかで戦っていくのは、非常にシビア。もっと自分たちの価値の伝えかたを工夫していかないと、マズイなって。

個人から会社の認知が広がっていくことは、自分にも確実にメリットがあるんですよ。僕は、人の感情を動かすプロデューサーとして、広く知られるような存在になりたいと思っていて。CRAZYの価値を世の中に伝え、ブランド力を高めていくことは、自分の夢にとっても近道。それに、発信を頑張らないと、社内に収まるだけの人になってしまう気がして。それも嫌だったんですよね。

SNSが仕事に結びつくまでに行った「試行錯誤」とは——

そうしてTwitterに力を入れ始めたのが1年前のこと。意気込んではじめたものの、最初は「いいね」が全くつかなくって…。むしろ、どんどんフォロワーが減っていく始末(泣)。これは、なかなかショックでした。

僕はもともと、学生時代に始めたアカペラで、TV番組に出演していて。だから僕のフォロワーの多くは、アカペラ系の情報は求めていても、意識の高いビジネス情報なんて、これっぽっちも求めていなかったんです。誰に届けるか、彼らがどんな情報を求めているのか、認識が甘かった。

「このままではヤバい…」と思って、徹底的にTwitterの研究をはじめることに。やると決めたら、とことんやるタイプ。Excelでツイート時間や曜日、いいね数、インプレッション数などのログをつけていきました。

すると、仕事で役立ちそうな知見が得られる「ビジネス系」だけでなく、妻や娘への溺愛ぶりが書かれた「家族ネタ系」のツイートが、毎回多くの反応をもらっていることが判明したんです…!正直、これは予想外でした。

「仕事を頑張りつつ、家族のことも大切にしている」。これが、フォロワーにとっての、僕の理想像なのかもしれない——そう気づいて、発信し始めたら、メキメキとフォロワーが増えていったんです。

並行して注力したのは、人気のあるTwitterのアカウント分析。「いいね」が多くついているツイートをピックアップし、なんで「いいね」がついているのか、ツイートの内容から文章のリズム感にいたるまで、考えました。すると、“起承転結でひらがなが多いツイートは「いいね」がつきやすい”など、いくつかの法則が見えてきました。

フォロワーが多い人からアドバイスをもらうこともあって、特に記憶に残っている内容は、5歳さんから頂いたこの言葉。

「フォロワーを増やしたいなら、発信するテーマを絞ったほうがいい。そして、応援してくれるファンを増やしたいなら、自分の物語を感じられる投稿を発信した方がいい」

2019年3月にはnoteもはじめたんです。誰も教えてくれない、結婚式の正体という初回の記事は、1370いいねと165リツイートをいただくまでに。「ウェディングについて相談したい」「CRAZYの採用について詳しく聞きたい」といった相談も増えて、SNSの発信が仕事にも結びついていったのはこの頃ですね。

SNSで「凡人の自分」と向き合うことの価値

もちろん、良いことばっかりじゃないですよ。会社宛に、僕のツイートへの批判が届くなんてことも。それに、渾身のツイートに全く反応がもらえない時は、嘆きたくもなります。

でも、周りが応援してくれている、見てくれていることはうれしくって。特に、CRAZYの社長の森山さんは、批判が届いても、笑って「もっといこう」と言ってくれた。公開する情報への厳しいチェックや制限ではなく、理解と応援が前提にあるんです。

それに、SNSを通じて「凡人の自分と出会えること」は、貴重な経験。凡人という表現が的確かは分からないけど…社内にいると、評価が凝り固まってしまうじゃないですか。長く働けば働くほど、発言力も増して、でかいツラだってしやすくなる。

でも、SNSの世界では、等しく全員がフラット。会社の肩書きやそこで培った信頼は、あんまり関係がない。そんな世界で、ゼロから多くの人に共感をしてもらうには、自分の人間性を磨き、培ってきた仕事力や人生論を整理して、伝えていくしかない。

「いいね」やコメントは、ダイレクトにフィードバックがくるのと同じなんです。その繰り返しのなかで、客観的に自分のことを知れたり、大事にしたいことが言語化されていく。社内にいるだけだと、得られない価値がそこにあるんです。発信に力を入れ始める一年前と比べて、会社のことも、自分のことも、自信をもって語りやすくなったなって思います。

だからやっぱり僕は、会社員の人に、特にCRAZYのメンバーに、SNSで自分を発信することを頑張ってもらえたらなと思っちゃいますね。こんな発言をすると、筋金入りの「Twitter住人」と思われるかもしれないのですが…(笑)。

それでも、主張したい。SNSをはじめたこの1年間で、僕は大きく変わったから。SNSに真剣に向き合ってきた時間が、僕を変えてくれたから。

今って自分の人生に悩む人が多い時代です。何者なのか、何がしたいのか、どんな価値があるのか。軸がぶれやすいからこそ、SNSは自分なりの軸を、見つける訓練になるんじゃないかな、と思います。続けるのは、正直かなり大変かもしれませんが、それ以上に、得られるものがあるはずだから。これから頑張ろうとしている人を、僕は全力で応援しますよ。

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編集:水玉綾  写真:小澤 彩聖

井手桂司
Ide Keishi

1984年熊本生まれ。「ブランドエディター」という肩書きで、企業の持っている物語を多くの人の心に届けるお手伝いをさせていただいています。現在は、IKEUCHI ORGANIC、Oisix ra daichi、コルクなどの企業メディアを支援。趣味は、銭湯・サウナ。

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