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【CRAZY CELEBRATION AGENCY】社内イベントが、組織を誇るきっかけになる。

お正月が好きだ。「今日から新しい年」という気持ちだけで、見える朝日が特別になる。同じように誕生日や新学期、新月も好きだ。きっかけがあることで、何か切り替わる。節目があることで、見える景色が変わっていく。

実は、社内イベントも本来はそういうものなのではないか。そう思い始めたのは、CRAZYが新たに始めたCRAZY CELEBRATION AGENCY(以降、CCA)を記事にすべく、外部ライターとして話を聞いたことがきっかけだ。

株式会社CRAZYは2018年7月にビジョンを「世界で最も人生を祝う企業」へと変換した。一体どんな「祝い方」なのだろうか。CCAが手がけた、株式会社ZOZOUSEDの社員総会と、株式会社Speeeの社内表彰式の様子だ。

「新しいワタシに出会う」がテーマ

ZOZOUSEDの社員は、ある日一通のメールを受け取る。社員総会のお知らせのメールだ。

メールにはこんな内容が書かれている。

「今回の総会のコンセプトは『新しいワタシに誇りを持つ』。それは、これまでの私を知ることから始まるはず。そこで、社員総会当日までにワークショップを行います。」

ワークショップでは、過去と今の私を発見するための「ワタシート」が配られた。社員はそこに書かれた質問に答えながら、自分の人生年表を作成。いつもと違った社員総会までの日々に、戸惑いと期待とワクワク感が入り混じる。社員は、過ごしてきたこれまでの日々に想いを馳せながら、当日までを過ごした。

人生年表は総会の前日に公開。見てみると、普段一緒に働く仲間同志でも、初めて知ることがたくさんあった。

そして迎えた当日。ドレスコードとして指定された「お気に入りの靴」を履いて会場に到着すると、まずは一つの部屋に通された。「ギャラリーワタシ」と題されたそこには、創業から今日までのZOZOUSEDの13年間の歴史が、思い出のアイテムや映像と共に展示されていた。

時代を一本の線にたとえるかのように、会場中に張り巡らされた鮮やかな線に心が躍る。これまでがあって、今がある。その先に、きっと未来がある。

オープニングムービーが終わると、メインイベントが始まった。一人ひとりが「新しいワタシに出会う」をテーマに、会場内にある服と小物を選んでスタイリングをし、プロのカメラマンにポートレート写真をおさめてもらうのだ。

実はこの日のためにZOZOUSEDの商品が500着以上も会場に持ち込まれていた。あちこちで歓声があがる。全社員が大いに盛り上がる。自社のサービスを全員で体感する絶好の機会にもなった。

この社員総会になったのは、ZOZOUSEDが10月1日に社名変更をし、また社員数が増え、仕事を自分事化するのが難しくなってきたタイミングだったから。CCAは、組織の現状、数年後に目指している理想や事業ビジョン、社員の方々の気持ちを丁寧にヒアリングした。今のタイミングでZOZOUSEDに何が必要かを共に考え、できあがった社員総会だった。

ロジカルな人にエモさをぶつけた社内表彰式

株式会社Speeeは、社内表彰式に「これまでと違う趣向にチャレンジしたい」「この機会を生かして、組織を強化したい」「単にイベント1日限りのものではなく、文化になりうる体験を作りたい」という希望があった。

CCAは、深掘りして話を聞いた。すると「社員にビジョンの理解が深まっている今、思考したり、分析したり、頭で考えることだけではなく、純粋に、素直に、心で感じることを大事にしたい」という思いにたどり着いた。そこで提案したのが、心を動かす表彰式。コンセプトは「脈と、呼吸と、体温と。」

表彰式会場は、すこし冷気を感じる薄暗いしずかな部屋。入室すると、ヘッドフォンが渡される。音、光、日常、固定観念、惰性から徐々に遠ざかる。いつもは意識をしない自分の呼吸を感じ、感情が鋭敏になって、知らず知らずのうちに自分自身に意識がむいていく。

表彰を受けた人は自分を誇らしく思い、それを見る人は単なる傍観者にとまらず、健全に嫉妬する。そんな中で始まる表彰式は、いつもよりも感情の振れ幅が大きいものになるはずだ。

今ある姿を承認しありたい姿を見出す通過点

なぜ、このようなユニークな社内イベントを手がけるのだろう。CCAのクリエイティブディレクター、林隆三さんに話を聞いた。

「お祝い、セレブレーションという概念には、今ある姿を承認し、ありたい姿を見つめるという要素が含まれると僕は考えています。例えば子どもが10歳になった時、単に10歳になったから良かったね、という気持ちだけではなく、10年すくすく育ってくれてありがとうという気持も含まれるし、今後どういう風になっていくのだろうかという期待も含まれるはずですよね。

そして、忙しい日々の生活の中では『健全に成長してほしい』と考える余裕はなくても、誕生日というきっかけがあるから、お祝いをして、今までやこれからに思いを馳せます。企業も同じだと思うんです

CCAの原点にある「私始式」

CRAZYの入社式を手がけることになった林さんは、CRAZYに入社する意味が伝わる入社式にしたいと考えた。タイトルは「私始式」。

CRAZYへの入社は、私らしく生き始めることだと考えたからだ。始球式になぞらえて、青いボールを、自分で書いた「私らしさの文章」にぶつけていく。主役はもちろん新入社員だが、既存社員も便乗する。入社式はどの社員にとっても気持ちを新たにするきっかけとなった。

ウェディングも社内イベントも、自分の価値観や今後について考えるきっかけになる。他社の社内イベントでも同じことができるはずだ。この林さんの想いは、今年7月になってCCAが5人体制になることによって加速していく。

今までの組織をアップデートするきっかけとなるのが、社内イベントだと思います。僕らはそのきっかけ作りの伴走者になりたい。そのために、クライアントの現状と今後の姿をお聞きし、それに完全にふさわしい社内イベントを一つ一つ考え、クライアントとともに作っていきたいと思っています。」

CCAが目指す組織セレブレーションの浸透

一人ひとりが「この会社を選んで良かった」と感じるきっかけになる社内イベント。それは、組織づくりや文化浸透に向けた価値あるツールとなる。CCAは、こういった発想で社内イベントを行う会社が世の中にもっと増えてほしいと思っている。

そこで、会社の節目であるお祝いを単なる儀式にすることなく、意識的にユニークに取りくむ「組織セレブレーション」の考え方を紹介するイベントを定期的に行っている。そこには、ただイベントを請け負う業者ではなく、一緒に作り上げるパートナーでありたいというCCAの想いが込められている。

 

CRAZYの社内イベントは、企画から準備まで社内を巻き込んで行うために、何年経っても、つい最近あったことのように話す社員が多いという。ZOZOUSEDやSpeeeのイベントは、社員一人ひとりがこの先も語れるものになっただろうか。よいきっかけになっただろうか。これからもCCAの挑戦は続く。

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写真:後藤武浩・澤圭太
トップ画像:小澤 彩聖

FELIX 清香
Sayaka Felix

greenz.jp、Pouch、「ソトコト」等のWEBマガジン、雑誌での執筆や書籍構成、オウンドメディアの立ち上げ等を行なっている。国際交流やエシカル、児童文学、体感型アートに興味あり。プライベートでは、Give & Takeではなく、Give & Giveで経済が回るかどうかをさまざまな取り組みで実験する「ギフト経済ラボ」のメンバーとして、カルマキッチンというカフェイベント等の運営に参加している。

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