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「社内総出子育て」は三方よし!?パパママ、社員、子供たちのメリットに迫る!

こんにちは! CRAZY MAGAZINEで執筆しているライターのFELIX清香です。
株式会社CRAZY社員にとっての「当たり前」は、外から見ると驚くことばかりです。そんなCRAZYを外部からの視点で紹介することになりました。

前回の記事「70名のベンチャー企業が育児しながら働ける環境を持つ、たった1つの大きな理由」に引き続き、今回は「職場での子育てにおけるメリット」について紹介します。

仕事の合間に離乳食や、オムツ替えも

CRAZYでアートディレクターとして働く染谷和花さんは、1年1ヶ月になる娘のかりんちゃんを連れて電車で通勤するママ社員です。

染谷さんは朝出勤すると、シッターさんにかりんちゃんを預けて仕事を開始します。一般的な企業付きの託児所であれば、かりんちゃんは染谷さんの仕事が終わるまでシッターさんや保育士さんと過ごすでしょう。

しかしCRAZYの場合、子供達は子育て用の部屋とオープンオフィスを行き来して過ごします。染谷さんも仕事の合間に離乳食を食べさせたりオムツを変えたりと子育てをしますし、シッターさん以外の社員もまるで親戚のお兄さん、お姉さんかのようにかりんちゃんたちを膝に乗せて子守をしたり、異変を知らせたりと、子育てに関わります。

人を怖がらない「対人関係力」を鍛える

前回の記事にも書きましたが、オフィスで子育てすることは、パパママ社員には大きなメリットがありそうです。では、子供側にはどのような影響があるのでしょうか。

幼児教室の講師をやっていたこともあるシッターの渡辺みさとさんは、

「ここで育つ子たちが特殊だなと思うことは、みんな物怖じをしないことですね。多種多様な大人たちと接しているからか、人のことを怖いとか苦手だとかと敬遠しないように見えます。

たとえば、あるアートディレクターの男性社員は、遠藤理恵さんの息子の圭都くんが泣いているとまだ2歳なのに『男なら泣くな』と言うこともあるのです。そうやって子供扱いしない人がいても、圭都くんはその人が大好き。他にも、社員にわがままを言って迷惑をかけて怒られても、あとでちゃんと「ごめんなさい」が言えたり、仲直りのハグをしたりして。
人を怖がっていない、人の違いを乗り越えられるという特徴があるように思います」

と教えてくれました。

今後ますますIT化が進む中で、働き手に求められる重要なスキルは「対人関係力」になるだろうとも言われています。幼稚園や保育園に入る前の年齢であっても、たくさん人と触れ合うことで、子供達は対人関係力をつけていけるのかもしれません。

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未来の組織論 vol.4  会社での対人関係を諦めている人へ

子育ては、社員にどんな影響を及ぼすのか

子連れ出社メリットは、パパママ社員と子供達に限った話ではありません。他の社員にも影響があるとのこと。
例えば子供が生まれることになった社員が、子供たちを抱っこするなどと積極的にお世話に関わってイメージトレーニングをする姿も見られるそう。かっこいい先輩パパママ社員の子育ての様子を生で見られることもプラスに働き、「子育てに不安を持つことなく、産休・育休の直前まで仕事に邁進できる」と話す人が多いのだとか。

染谷さんは言います。

「抱っこしたり触れ合ったりしなければ、子供がどういうものかのイメージが持てないかもしれません。でも子供が寄ってきたら、子供に慣れていない男性社員でも『お、おう』と、ちょっと戸惑いながらも抱き上げます。そうやって子供が身近になっていくと、子育てに不安もなくなるし、街中で子育てしている人に優しくなれるかもしれないですよね」

家族や周りの人への優しさも芽生える

また渡辺さんは、

「男性社員が、子連れ出社するママ社員を見て学ぶことも多いんじゃないかと思います。『これほどまでに子供って親に絡みついていくのか、じゃあ家にいても家事ができていなくても当然だよね』と分かることは大きいなって。

それから圧倒的に『弱きもの』が身近にいると、危なっかしいけど守ってあげたいと思うはず。そうやって生で育児を見ることで人間に対する想いや責任感が養われていくと思います」

と話してくれました。

繁忙期で疲れたりストレスがたまったりすると、いろいろな社員が「抱っこさせてー」「一緒に遊ぼう」と子供たちのところにやってきては、息抜きをしてまた仕事に戻っていくそう。子供と触れ合うことで、ほっと息をつくことができるのでしょう。

「オフィスで子育て」は、パパママ社員にも、子供たちにも、周りの社員にもメリットがあると言えそうです。

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本来、懐が深いはずの地域社会を再現

CRAZYの子育て方法は、一見会社というイメージからすると新しく感じます。けれど、やっていることは一昔前の自営業者や農業などの従事者がしていた、地域コミュニティにおける子育てのようなもの。かつての地域社会はそういった、人間関係や子育て方法、人間としてのあり方が学べる、懐が深いものだったのでしょう。

地域コミュニティでの子育てを復活させるのには時間も知恵も必要です。けれど企業内などの集団内で小さな地域社会を「再現」し、そのメリットを享受することは可能だと、CRAZYの子育て方法を見て感じました。

CRAZYは子育てをしながら働きたい人にとって恵まれた環境だと言えそうですが、それでも悩みはある模様。次回はそんなパパママ社員の想いを紹介します。

続編の記事はこちら:
専業ママだってワンオペ育児は辛すぎる。悩みながらも「オフィスで子育て」を選んだパパママ社員の想いとは?

 

FELIX 清香
Sayaka Felix

greenz.jp、Pouch、「ソトコト」等のWEBマガジン、雑誌での執筆や書籍構成、オウンドメディアの立ち上げ等を行なっている。国際交流やエシカル、児童文学、体感型アートに興味あり。プライベートでは、Give & Takeではなく、Give & Giveで経済が回るかどうかをさまざまな取り組みで実験する「ギフト経済ラボ」のメンバーとして、カルマキッチンというカフェイベント等の運営に参加している。

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