すべての愛が祝福される世界へ。 25組のLGBTQ+カップルと向き合い、 教わったことを公開します。

1)「CELEBRATION for All」プロジェクトについて

「CELEBRATION for All」プロジェクトとは、すべての愛が祝福される世界の実現に向けて、「すべての人に等しくお祝いを」をコンセプトに掲げ、さまざまなマイノリティを持った方々に結婚式をはじめとした人生を祝う機会を提供するプロジェクトです。

2019年にプロジェクトを発足後、これまでに25組のLGBTQ+カップルのウエディングセレモニーをプロデュースしてきました。お客さまと直接関わる中で、「私たちには結婚式ができないと思っていた」「異性カップル前提の対応に傷ついたことがある」という声を多く耳にしました。

私たちが4年間活動を続けた今も、社会にはこうした声がまだまだあがっており、LGBTQ+カップルがウエディングセレモニーを行うことを諦めてしまったり、お祝いがしづらい状況にあると考えています。

そうした分断を越えて、すべての愛が祝福される世界を実現するために、これまでの活動で得た学びや気づきを私たちだけで留めず、皆さんに公開させていただくことといたしました。

2)25組のLGBTQ+カップルから学び、変化したこと

ウエディングセレモニーを通して、LGBTQ+の方々と深く関わる中でいただいたお言葉、そこから私たちが変化したことを以下にまとめています。ウエディングに関する3つの内容になりますが、今後サービスを提供する方や、LGBTQ+についてより理解したい方にとって、少しでも有益な情報をお届けできたら幸いです。

VOICE 1:「結婚式」と呼んでいいのでしょうか?

おふたりから、「法律上、結婚ができないのに“結婚式”と呼んでいいのでしょうか。それ以外の呼び方はないでしょうか。」という声をいただきました。法律上の結婚が認められていない中、結婚式を行うおふたりには、複雑な気持ちや葛藤があることを知りました。そうした声を受けて、“誓いの式”、“ウエディングセレモニー”などの選択肢を設け、おふたりにご希望を伺った上で、式の呼称を決めています。

VOICE 2 :ドレス2着はセット割にならないんですか?

ドレスショップには、できる限り手にとりやすい価格で衣装のレンタルができるようドレスとタキシードのセットプランがあります。そのような中、「ドレス2着だとセットプランは適用されないですよね」と衣装を諦めかけていたおふたりの声を受け、ドレス2着、タキシード2着のセットプランを提供しました。また、 より自分らしいスタイルを選べるようパンツスタイルのドレスも取り入れました。

VOICE 3: 「新郎様はいらっしゃいますか?」という言葉に傷ついた。

多くのカップルから「問い合わせの時点で、LGBTQ+は想定されていないんだと感じ、傷ついたことがある」という声を聞きました。おふたりにとって、最も勇気がいるのがはじめのお問い合わせ。多様なセクシュアリティを前提としたコミュニケーションを、お問合せ対応から意識するようになりました。

 

【まとめ】
私たちは、こうしたさまざまな言葉をいただく中で、LGBTQ+の方々に対して「気をつけなければ」「傷つけないようにしなくては」と肩に力が入ってしまったこともありました。

そのとき、担当するおふたりから怖がらないでほしい。わからないのは当たり前で、話を聞く耳を持ってほしいんです」という言葉をいただきました。この出来事を経て、一人の人として、相手を知ろうとすること、向き合うことが何よりも大事だと感じました。

3)今後の展開について

誰もがこれまで歩んできた人生や幸せの形が異なる中で、私たちはお客さま一人ひとりの人生に寄り添える存在で在りたいと考えています。

これまでは、LGBTQ+カップルを中心に積極的にお祝いの機会をお届けしてきましたが、すべての愛が祝福される世界に向けて、今後は以下のステートメントを掲げ、多様なカップルに向き合い続けます。

ご感想、共に叶えたいことをぜひお寄せください

今回の記事をみて皆さまが感じたことや質問などをぜひお寄せいただけましたら幸いです。一つひとつの言葉と向き合い、今後の活動に活かしてまいります。

本内容についてのお問い合わせ先

株式会社CRAZY
担当:渡部
MAIL:info@crazy.co.jp

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