CASE

人生観まで変わった結婚式

IWAI OMOTESANDO(以下、IWAI)の結婚式は、一般的な結婚式にある高砂や豪華な装飾、ケーキ入刀がなく、空間もプロセスもとてもシンプル。その分引き立つのは、人と人との関係性や想いです。この「Voice」シリーズでは、おふたりがどんな気持ちで当日を迎え、何を感じたのか。より臨場感をもってお届けするべく、ご本人への取材をもとに、おふたり目線での口語表現でお届けします。

Vol.2は、「お金をかけて結婚式をすることに価値を感じられなかった」と話すリクさんがどんな変遷を辿り結婚式を挙げることになるのか本音でお話いただきました。


数百万をかけて結婚式をする意味が見いだせなかった

もともと、結婚式に対してポジティブな印象がありませんでした。たった1日の形に残らないもののために、大金を使うのってどうなんだろう、と。妻の家族から「記念に写真だけでも撮ったら?」と言われたので、ウエディングフォトだけでも撮ろうと考えていました。

しかし、だんだんと「ウエディングフォトって、僕たちのやりたいことなんだっけ?」と迷うようになってきました。というのも、法的に結婚をするということが、当たり前ではなくなったこの時代に、あえて結婚を選ぶ理由は「ふたりの家族がつながる」ことだと考えたからです。僕たちが結婚した時期はちょうどコロナ禍で、親戚に挨拶することも、両家が集まることも難しかった。そう考えると、結婚式こそが「家族がつながるきっかけ」になるのではないか、と思いました。

ただ、このときもお金をかける意味は分からず、「とにかく低価格で親族が集まれたらいいや」と思っていました。

結婚式って本来こうあるべきだよな

IWAIは、妻に誘われて見学に行きました。当時の僕の優先順位は「とにかく安く親族だけでパーティができるところ」。そのため最初のIWAIの印象は「別に安くないじゃん」でした。しかし、見学に訪れたことで結婚式に対する考えがガラッと変わったのです。

結婚式が終わった後、ふたりはどうなっていたいですか

見学を担当してくれたブランドプレゼンター(※1)さんからそう問いかけられ、僕も妻もぱっと答えられませんでした。でも、考えれば考えるほど本質的な問いだと思えたのです。

「一般的にはこうだから」「このセレモニーは定番だから」と周りやウエディング会社に勧められるがままにやるものじゃない。僕たちふたりがどうしたいか、どうなりたいか主体的に考えていかないと、意味のある結婚式にはならない。また、見学の短い時間の中で、「結婚式」だけでなく、ふたりの関係性や人生を見つめ直すきっかけももらえました。

想いを届けられる人と、結婚式をつくりたい

印象的だったのは、見学の間、ブランドプレゼンター(※1)の方がずっと活き活きと話をしていたことです。その姿からその人がどんな想いでIWAIで働いているのかが力強く伝わってきました。こういう想いを届けられる人と、結婚式をつくり上げたい。そして、僕たちの式に参加してくれた人たちにも、幸せな想いや感情を伝えていきたい。そう思いました。

見学後には、「とにかく安くあげたい」から「IWAIだったら自分たちのやりたいことが実現できそう」と気持ちが大きく変化し、金額のことは忘れていました。

お客さまの希望通り、ではない最善の提案

結婚式準備で印象に残っているのが、プロデューサー(※2)さんの存在です。提出物はいつも期限ギリギリだし、ライフストーリー(※3)を作っていただいたものの「恥ずかしいからパーティーでは流したくない」と断るし、世話が焼けたかもしれません。

そんな僕たちにも根気強く寄り添ってくれて「りくさんときょうこさんが結婚式を挙げたい理由から逆算したら、ライフストーリーは絶対に流したほうがいい」と提案してくれました。結局、結婚式当日はアドバイス通りに上映したのですが、ゲストが涙しながら観てくれて……。「やっぱり流してよかった」と、心から思えました。

お客さんの希望通りに進行するほうが、スムーズで楽だと思います。でも、IWAIの人たちは、ただ“御用聞き”になるのではなく、僕たちや参加するゲストのことを考えて、最善の提案をしてくれたから信頼ができました。

親族一同が盛り上がれたのは、人生の棚卸しをしたから

「1日のために大金を払うなんて」と思っていた僕が、まさか結婚式を挙げるなんてーー。数ヶ月前には考えられませんでした。でも、たくさんの「問い」で人生を振り返り、見つめ直すIWAIの結婚式なら、1日だけでなく今後の人生の糧になる。当日までプロデューサーさんと何度も「問い」を深めました。

そして迎えた結婚式。僕たちの結婚式のゲストは、親族のみ。そのため、当日まで盛り上がるかどうか不安もありましたが、迎えた本番は…

ギャラリーに飾った「思い出のアイテム」に、ゲストが感動してくれた。
ひとりひとりとの思い出を振り返りながら書いた手紙に、ゲストが喜んでくれた。

最後まで上映するかどうか悩んだライフストーリーを見て、涙を流すゲストがいた。ゲスト一人ひとりと話しながら、感謝の気持ちを伝えることができた。
新婦側、新郎側の垣根を超えて、みんなが楽しそうに会話をしていた。

真剣にこれまでの人生と向き合ってつくりあげた結婚式だから、それぞれのゲストに心からの感謝を伝えることができ、お互いの家族がつながるきっかけが生まれたのだと思います。

本当に結婚式をやってよかった。IWAIの結婚式の価値を信じてよかった。人生の大事な1ページになりました。

1日のため、ではなく人生のためだった

最初は「たった1日のために数百万のお金をかけるなんて」と思っていた結婚式。でも、ふたりや家族との関係を、そして自分自身の未来を見つめ直すことができたことは人生にとって大きな財産になりました。

これまでは、周囲を顧みず目標に向かって走ることだけに一生懸命だった自分。「どれだけ大きなことを成し遂げられるかが大事」だと考えていました。

ですが、自分の想いを言語化したり、参列してくれたゲストとの心通う時間を通して、

身の回りの人や、小さな幸せを大切にしたい

と思うようになりました。大袈裟ではなく人生観までもが変わったんです。

結婚式を通じて気づくことができた、本当に自分が大切にしたかった価値観。今後の日々の中でもあの日に立ち返ることで、自分の理想の人生を歩んでいけると思います。

※1ブランドプレゼンター:おふたりの結婚式相談を一番始めに担当するスタッフ。「おふたりにとって理想の結婚式は何か?」を一緒に見つける伴走者です。

※2プロデューサー:おふたりと共に結婚式を創り上げる担当のスタッフ。一般的には「プランナー」と呼ばれることが多いですが、結婚式のプランニングに留まらず、おふたりの人生に深く関わりながら大切な節目をプロデュースするという決意を込めて、「プロデューサー」と名付けています。


「Voice-あの日が私にくれたもの-」バックナンバー

Vol.1「人前で読む手紙は、私には合わないと思っていた」
両親へ心からの感謝を言葉にできた結婚式

Vol.2「結婚式にお金をかけるなんて、無駄だと思っていた」
人生観まで変わった結婚式

Vol.3「親族は末席」それが常識だと思っていた
両家が垣根を越えてつながった結婚式

Vol.4 「結婚式で、こんなに仲良くなれると思っていなかった」
結婚から4年、お互いをもっと愛しく思えた結婚式

Vol.5「打ち合わせで、人生が変わるなんて思ってもみなかった」
過去の挫折を愛せるようになった結婚式

Vol.6「はじめは、シンプルな見た目が好みなだけだった」
本物の建築だからこそ、人が主役になった結婚式

Vol.7「新しいスタイルで、上司に失礼がないか不安だった」
組織を越えて信頼関係を築けた結婚式


執筆:仲奈々
編集:永井絢
バナーデザイン:岩田優里
結婚式写真撮影:kuppography

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「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」に基づく公益社団法人日本ブライダル文化振興協会の独自のガイドラインに則り、マスク着用・消毒・健康管理の徹底や3密の回避など、館内の安全確保を進めながら婚礼サービスをお届けしてまいります。

なお、スタッフは発熱が確認された場合は出勤せず、医療機関を受診しております。

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