感情が豊かな人をみたとき、どんなことを感じるでしょうか。声高らかに笑い、急に泣き、時にストレートに怒りをぶつける。一般的な社会では、こういった感情表現が豊かである人は「こどもっぽい」と見られてしまうかもしれません。また、感情を大切にしすぎると、物事がスピーディに進まないこともあると思います。
ですが、この「感情」とどう向き合うかこそが、未来の組織論の鍵だとしたら……。今回は、「感情」について考察していきたいと思います。
ポジティブもネガティブも存在しない
喜び、悲しみ、楽しさ、苦しみ。
人には様々な感情があります。それらはポジティブなものとネガティブなものという、2つの感情があると自然と判断しています。近年ポジティブ・シンキングが流行したこともあり、ポジティブな感情こそが良いものだと感じている人もいるのではないでしょうか。
ですが、実は感情とは「感じている今の状態を言葉でラベリングしただけのもの」。本来はどんな感情も「ただそう感じている状態」なだけであり、ネガティブやポジティブといった判断は存在しないものなのです。
人間らしい働き方は、感情の共有から。
CRAZYには感じたままの感情をそのまま共有する「シェア」という文化があります。ここでは「お休みの日に実家に帰って嬉しかった」という話から、「彼氏と別れて悲しい」といったナイーブな話までオープンに話されています。
なぜなら、ポジティブなこともネガティブなことも等しく大切に扱う文化があるから。
オフィスで机を囲んでシェアをする風景。喜びも、悲しみも、家族のように分かち合う。
感情をマネジメントすると何が良いのか
感じていることを安心して話せる場づくりは、チーム間に安心をもたらし、本音の人間関係を構築します。そしてそれは、チーム内の信頼関係を育み、次へ進むパワーとなって帰ってくるのです。
ただ感じている感情を、良い悪いと判断することなく、お互いにそのまま受け止め合うこと。誰しもが持っているこの「感情」を、いかに扱うか。そうした感情のマネジメントこそが、人間らしく働きながらも成果をあげていく鍵になるのです。
※CRAZYは共に働く仲間を求めています
水玉綾(@maya_mip)AYA MIZUTAMA
CRAZY MAGAZINE編集長。フリーの編集者・ライター。HR領域の取材記事を中心に、媒体は「未来を変えるプロジェクト」「新R25」「PR Table Community」「BizHint」「FastGrow」等。三度の飯より愛犬が好き??WRITER’S ARTICLES