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< 中西章仁インタビュー > 意志をもった背中

 

仕事と家庭という枠を超えて、常に自分の意志を持って生きる中西章仁さん(以下、あきさん)。

 

自らの理想の姿を体現し、自らが信じる価値観を未来の世代に引き継ぐ存在でもあります。そんなあきさんも、今でこそ理想のお父さんではありますが、最初からそうだったわけではありませんでした。一体、どのような変化があったのか、その父親としての姿に迫ります。

 


中西章仁(Akihito Nakanishi)/ Managing Director

PROFILE

新卒で入社した大手商社では、化学品の営業として欧米・アジアを中心とした30カ国以上の海外市場開拓を担当し、多くの世界的企業との新製品開発に成功する。その後コアキャリアとなる人事部門へ転属。現在は株式会社CRAZY Managing Directorとして、各部門の顧客価値の最大化と、キャリアチェンジの目的でもある『心豊かに働く父親』の理想像を追求している。


 

 

失ってきた大切なもの

 

 

―CRAZYにかかわる以前はどのようなことをされていたのでしょうか。

 

新卒で入社した企業では化学品の海外市場を開拓していました。20代にして単身アジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界中を飛び回って市場を拡げていく、とてもやりがいのある仕事でした。それから、人を活かして組織を活性化させることに興味をもって、人事部に転向しました。

 

ずっと、自分がやりたいこと、得たいものを手に入れてきたし、そのための成果にとてもこだわってきたので、異例の出世も成し遂げることができました。一方で、家族をないがしろにしてきたのも事実でした。20代、30代の頃は自分にベクトルが向いていたのです。

 


 

―すごく活躍されてきたし、やりがいのあるお仕事をされてきたんですね。でも、今CRAZYにいるということは、何か変化があったのでしょうか。

 

そうですね。ちょうど40歳の時に、今まで信じてきた価値に対して、はじめて迷いが生じました。自分が失ってきたものや今までないがしろにしてきたことに、はたと気づいた瞬間があったのです。

 

 当時、自分が家にいるときは子どもと遊ぶことはほとんどなかったのですが、ある日、いつものように自分の部屋で寝転がって本を読んでいたときに、息子が絵本を持ってきて自分と同じように寝転がって読み始めました。めずらしいなと思いながらも、お互いに本を読んでいたのですが、そのうち彼は寝てしまって。

 

その時に、ふっと彼の小さな肘が目に入ったのです。言葉で言い表すのは難しいのですが、その時の自分にはその肘が息子の成長の証にみえたのです。その瞬間、なんだか、彼が突然成長した状態で目の前にいるという感じがしました。毎日の関わりの中で積み重ねられる成長に対して実感がなく、いきなり未来にワープしたような感覚でした。

 

それと同時に、大切な何かを失ってきたことに気づき、自分が子どもたちの未来のために成すべきことを無視してはいけないと思ったんです。

 

あっきーさんw子ども

 

息子のこうすけ君と

 

 

心が喜ぶ生き方

 

―そうしたタイミングでUNITED STYLE(現CRAZY)に出会ったのですね。どうしてキャリアチェンジを決意したのでしょうか。

 

自分には、子どもたちの親として理想の生き方を示す責任があると思いました。今まで、自分の得たいもののために成果を出すことに対して何の迷いもなく生きてきたのに、一度迷いが生じると、様々なことに疑問が湧いてくるようになりました。自分の意志でやっていると思っていたことも、結局は企業の論理のなかにあることが、まざまざと見えてくるようになり、違和感を覚えたのです。父親として、大切な存在である子どもたちに、自分が見せたい姿はそういうものではなかったはずでした。

 

そんな時に、当時会社のクライアントだった森ちゃん(CEO)、咲ちゃん(CRAZY WEDDING代表)と仲良くなり、会社を起ち上げたという話や彼らが掲げる理念を聞きました。そして、企業の利益のためではなく、自らの意志を持った自立した存在として、理想を追求していける場所がそこにはあると確信し、CRAZYに参画することを決めました。それこそが自分の心が喜ぶ生き方だったし、そんな自分でいることが家族のためにもなると感じたのです。

 

 

背中で示す

 

―あきさんに対するお子さまの接し方にも変化は感じられましたか。

 

自分が変化したことで、これまで自分に対して遠慮がちだった子どもたちが、日常の他愛のない出来事や日々のなかで感じたことを話してくれることが多くなりました。それから、娘が友達から「お父さん、いつもピカピカしてるね」と言ってもらえたと伝えてくれました。自分の変化やあり方が、彼女たちにも感じてもらえているのだなと思うと嬉しく思います。

 

―仕事でも家庭でも、活き活きとされている姿が伝わったということですね。とても素敵なエピソードですね。

 

はい、子どもが自分のようになりたいと思ってくれるような、ポジティブなエネルギーが溢れる存在でありたいと思っています。誰かに指図されることなく自分で価値を生み出していくには力を身につける必要がありますが、未熟な自分と葛藤しながらも常に試行錯誤し、自らの意志でやりたい方向に向かっていってほしい。子どもたちにはそんな人生を生きてほしいから、まずは自分のあり方でそれを示し続けたいと思っています。

 

 


Editor’s comment

働くと生きるを分けず、一貫した自分でありたいという姿は自然体であり、はつらつと話す姿からは太陽のようなパワーを感じました。父親としての威厳がありながらも、子どもに対しても仲間に対しても一人の人間として向き合う、フラットな感覚を大切にしたいと仰っていたことが印象的でした。


 

 

writter

大友一葉

INTERN
大友一葉
Hitoha Otomo

自然豊かな川沿いを自転車にのって通学している時間は、いまここにいることの奇跡を感じられます。四季を感じられる花や木々がとってもきれいで、心が解放されるよう。春風が心地良い時期がいちばん好きです。

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